銀行口座の凍結問題について相談を受けるようになってから気になることが出てきたので今回は厳しいタイトルをつけて注意喚起してみようと思います。

闇金にだまし取られた口座は解除できない

数はそれほど多くありませんが口座凍結されてしまった人が相談する際、気になる発言があります。それは、

「口座が止まっちゃったんですが、メインの口座まで止められるとヤバイのでなんか止まらないようにする方法教えてください」

なるもの。結論から申し上げます。

警察主導で止まった口座など犯罪にかかわる理由で止まった口座は解除出来ないと思って間違いありません。

当サイトで相談者さんからの意見をまとめた限りでは、一度止まった口座を解除できた!という相談事例にあたったことがありません。

こういう方におおいのは、今回はヤバかったけど次回から気をつければよい、なる思考を持たれている方が多いように思えますがとんでもない間違いです。銀行口座は金融商品です。失敗したから無かったことにしようなんて甘いものではありません。ここでしっかりと頭に入れておいてほしいことがあります。

=銀行口座は1名義単位=

何枚もの口座を所有していたとしてもどこかの銀行で口座が停止すれば、持っている自分名義の全ての口座が時間の経過とともに停止していきます。

リセットもやり直しもきかない

ネットなどに書かれている言い訳や闇金から教えられたもっともらしい言い方をそのまま信じている方がいるようですが銀行も警察もそれが言い訳であることなど百も承知です。一見、訊いているふりをしていたとしても最終的な結論が変わることはありません。よくある言い訳を書いておきますので使おうと思ってる方は恥ずかしいと感じてください。

銀行口座の凍結解除でよく言われる言い訳

・財布を落としてしまいキャッシュカードも一緒に紛失したら悪用されてしまった。

・電話ボックスに財布を置き忘れてしまい気づいて戻った時はもう無かった。その後自分の口座が他人に使われた。

・友達・彼女に銀行口座を貸したら悪用されてしまった

・口座を担保にお金を貸すと言われた

・闇金と知らずに借りたら口座が凍結された

闇金業者が言い訳としてつかうのが、「紛失したことにしろ」というもの。

そして口座を売ってしまった方が良く言うのが「貸したら悪用」されたです。

銀行も警察もこのような言い訳は聞きあきるほど訊いてますからどんなに熱く語っても口座の凍結が解除されることはありません。論点が違うのです。銀行や警察からすると、

自己過失でしょ

と言うことだけです。軽く考えている人の多くにこの言葉を言うと、

「確かに自分がわるいんですけど、でも・・・」

と言いますが、残念ながらでもは通じないんです。厳しい言い方をするとその時点でもう終わってるんです。やり直しもリセットも出来ないんです、銀行口座の問題は。

口座を凍結された名義人は新規口座を二度と作れない

これも多い問合せですが考えが甘いと言わざるを得ません。

「凍結されてしまった口座は仕方ないとして、新しく口座を持てるようにするにはどうすればよいですか?」

はっきりと言います。

方法は無いんです。

知識をかじった方などの反論も正直ありました、たとえば

「改名すれば口座つくれますよ」

「結婚して名字をかえればつくれますから」

「定期預金をしてれば新規口座作れます」

「銀行の良いお客になれば大丈夫ですから」

こんなところです。しかし当サイトに相談された方のご意見をまとめるとどれも言っているだけと言わざるを得ません。

「改名すれば口座つくれますよ」

>>たしかに改名すると一時的に口座を作ることはできるようです。しかし時間の経過とともに口座が凍結し銀行から、改名前の名前は○○さんですよね?と紐付けされた時点で凍結されます。

「結婚して名字をかえればつくれますから」

>>先と同様に結婚前の旧姓と紐つけされた時点で口座が停止します

「定期預金をしてれば新規口座作れます」

>>何を根拠に発言しているのか理解に苦しみますが実際にあった意見です。警察主導による口座凍結は犯罪に使われた可能性があるため犯罪者の集金に使われることを防ぐための凍結です。従ってお金持ちだから口座が止まらないという問題ではありません。むしろその定期預金の内容を訊かれることでしょう。

「銀行の良いお客になれば大丈夫ですから」

>>預金がたくさんあれば凍結されないとでも思ってるのでしょうか?ドラマや映画の見過ぎです。刑事事件の可能性があって止まるわけですから捜査権の無い銀行が警察にたてつくようなことはしませんし、できません。

いまの世の中、世知辛くなりすぎてやりなおしがきかないことの方が多いんです、とくに知的犯罪である詐欺にかかわることとかお金にまつわることは。

副業やアルバイトを語る銀行口座買取詐欺

「家で眠ってる使っていない銀行口座を買取ます!」

と言われて心が揺らいでいる方は考えを改めてください。その電話、どういう経緯でかかってきたのですか?ある日突然、ご自身の携帯電話に登録していない番号からの着信ではありませんか?

その時点で怪しいと感じて絶対に話を訊かないでください。銀行口座買取業者などが好んで使っている話法で論理のすり替えをして口座を売ることが合法的であるかのように説明してきます、たとえば

「私どものお客様で昨今話題になっているタックスヘブン問題で資金を日本に戻さなくてはならない経営者の方々に対して節税対策として銀行口座を利用させていただいておりますので、犯罪組織などに売ると言った事がありません。もしそのようなことを感じたらすぐに口座を解約していただいて問題ありません」

これは実際に当サイトに問合せをされた相談者さんの方の口から聞かされた事実です。その方は怪しいとおもいすぐに当サイトに電話されたので被害には遭われておりませんが淡々と話す相手先の口調がとても信用できるとし、一瞬考えてしまったそうです。

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口座買取業者なる存在自体が違法なのですがネットを検索すると当たり前のようにこうしたサイトが乱立していることに驚きます。しかし、

口座買取、口座リース、口座の引き取り

どんな言葉をつかっていようがこれらの行為は違法です。顧客が節税対策として他人の口座を使うから安心だ、などという論理は全く成り立たずまさに本質から目をそむけさせるための詐欺テクニックであることをしっかりと頭に叩き込んで下さい。

銀行口座は担保になりません

押し貸し詐欺業者が返済に苦しくなった被害者や貸せる見込みがない顧客に対して使っている話法です。

A「返済出来ないなら銀行口座を担保にしてもらいたい、それであれば返済を猶予してやる」

B「上司から信用情報が芳しくないので銀行口座を担保にすれば融資できると言ってるのですぐにお返ししますからキャッシュカードなどを預からせてもらえますか」

C「上司は融資出来ないと言ってるんですが私の権限で返済履歴を作りますのでキャッシュカードをおくってもらえませんか?数回の履歴を作り込めば上司から決済もらえるんですぐに融資できます。心配ならその後、口座を解約してもらっても問題無いです」

全く驚くばかりですがこれも全て相談者さんから頂いたことでわかった口座をだまし取るための営業トークです。特に無職の方や専業主婦、年金生活の方などに対して使われているようです。

担保というのはそれ自体が金額的に価値のあるものでなければなりません。スーパーのチラシを担保にお金を借りると言うようなことはできません。なぜなら宣伝用に大量に作られたチラシに金銭的、普遍的な価値がないからです。

銀行口座もそれ自体に価値はありません。

一般的な生活をしていて非合法的な職業者出なければ銀行口座は誰にでも作れます。そのような存在が担保になることはありません。

しかしそんなことよりも銀行口座はあげたり、売ったり、他人に貸したりすることができません。従って当人以外の人物に渡すことが出来ないのです、渡せば違法です。

闇金かわからないままネット専業のキャッシングサイトに申し込みをしている方へ注意喚起ですが、相手が銀行口座を担保にすれば融資ができるとか、返済履歴をこちらで作り込むので一時的に口座を貸してもらいたいと持ちかけてきたらそれは全て闇金と考えて間違いありません。

そのような場合は相手の主張に逆らわず言いたいことを全部聞き流した後、担当者名、電話番号、サイトURL、内容を控えて警察に相談しましょう。警察から闇金に電話をかけてもらえるようにお願いしてみてください。今の闇金は申し込み者が騙されにくくなってきているため、大変に粘着質になってきております。これこそが闇金業者が忌み嫌われる一番の理由だと思いますが、こちらが驚くほどしつこく張り付いてきます。

勤務先に怒鳴りこみの電話をするなど別の犯罪行為も辞さなくなってきておりますので自分一人で何とかしようなどと思うと相手の思うつぼになってしまいます。警察や弁護士などと連携して知識を蓄えることが大切であると言えます。

銀行口座の詐欺については手口を目まぐるしく変化しております。昨今では担保と言わずに、預け入れ融資という造語を作りキャッシュカードをだまし取る詐欺に変化してきております。【保存版】タイプ別、闇金に申込をした場合の対応方法で最新の手口とその被害に対する対応方法をマニュアル化致しましたので被害に遭われてい方は必ず読んでください。

※口座を売買した方、最初に凍結された銀行口座の凍結解除、新規で銀行口座を作る方法の相談は行っておりません。