当サイトでは以前より銀行口座の買取屋の存在について把握はしておりました。闇金業者に対する危険告知というサイト趣旨を考えた場合、闇金サイトの告知が急務ではないかという点から口座買取屋については触れてきませんでした。

ところがここにきて闇金問題が当初考えていたよりも深刻であることが分かってきました。

口座買取屋は法律に抵触している(違法!)

押し貸し詐欺や融資保証詐欺業者が使っているトバシといわれる銀行口座は他人名義の口座を使って集金や出金をすることで彼ら自体が捕まらないようにしていることは皆さんもご存じだと思います。飛ばし口座や飛ばしの携帯電話に関してはこちらを確認してください。

そのトバシの銀行口座の調達にかかわっているのが口座買取屋の存在です。闇バイト掲示板などでその存在が確認されてから数年が経過しておりますが今ではなんと当たり前のようにホームページが存在しているのです。

検索エンジン対策と呼ばれる広告集客手法まで使われており、「口座買取」などと打ち込むと数多くのサイトの存在が確認できます。

まるで商品買取業者のようなサイトを作っておりますが、銀行口座は転売や貸与ができない商品なのです。

口座買取サイトはまるで弱いものを助けるかのような表現を使っておりますがやっている行為は法律に違反してくる可能性が極めて高いといえます。

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現在闇金を含め特殊詐欺を社会全体で撲滅しましょうという風潮が高まると共に闇金が使う銀行口座についての対策が厳しくなりました。具体的には下記が改正されたのです。

「金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律」 

 この法律が一部改正され銀行口座の売買、譲渡などについて罰則が設けられたのです。具体的には下記となります。

① 他人になりすまして口座を利用する目的で行われる預貯金通帳・キャッシュカードなどの譲り受け等、及び相手方にその目的があることを知った上で行われる譲り渡し等。
② 正当な理由なく、有償により行われる預貯金通帳・キャッシュカードなどの譲り受け及び譲り渡し等。

 ①②の行為をするよう、人を勧誘・誘引する行為(※)。
が、処罰の対象となります。(50万円以下の罰金)また、

④ いわゆる「口座屋」など、業として①②を行う行為は、より重く処罰されます。
(2年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、又はその両方)

引用:

逮捕者続出!!通帳の売買は犯罪になるって知ってた??【法律Q&A】 – NAVER まとめ

この法律の文面からすれば口座買取屋はグレービジネスではなく違法ということになります。こうしたことから銀行口座買取屋についても気にかけていくことになりました。さらに、闇金と付き合ってしまうことで被害者の銀行口座が凍結されてしまうというとんでもない事態が報告され始めてきたのです。

闇金と関係したら銀行口座が凍結した

当サイトが深刻だと判断したもう1つの理由がこの問題が顕著化してきたからなのです。それまで自分の意思で口座を売買してしまうことに対して当サイトでは救済に値しないとのスタンスでした。

ところが闇金に口座を渡していない被害者の銀行口座が凍結され始めたのです。闇金に口座を教えてしまい、業者が使うトバシ口座から被害者の口座に押し貸し詐欺として少額なお金が振り込まれる際、トバシ口座が凍結されるのは当たり前のことですが、振り込まれた口座も同時に止まってしまのです。

あまりにも厳しいのではないかとも感じますが、銀行側から考えればむしと当然と言えるのかもしれません。日本の法律では違法とわかっていて付き合っていれば被害者も被害者ではなくなってしまいます。

つまり、闇金とわかって付き合えばその方も法的には処罰対象になるということなのです。

表層を見れば確かに闇金と付き合った人物にも過失があるといわれても反論はできないと思います。しかし今の闇金業者は本当に言葉巧みに相手を口説き落としてきます。
狡猾巧妙な営業話法にだまされてしまった被害者が銀行口座情報を伝えてしまったという相談も数多くありました。そして、悪いことだとわかったのでキャンセルをしたことで脅迫行為を受けてしまい怖くなり相手の言いなりになってしまったという相談も数多く寄せられております。

今の闇金問題は銀行口座問題と密接な関係があると考え、当サイトでは銀行口座問題を今後も取り上げていく所存です。そしてその第一弾として銀行口座買取屋について危険告知をしてまいります。

※口座を売買した方、最初に凍結された銀行口座の凍結解除、新規で銀行口座を作る方法の相談は行っておりません。