携帯電話の買取詐欺が横行している中、携帯電話は売れるのか?について問合せを頂くことが多くなってきたので少し掘り下げてみました。

記事を読んでいただく前にただし書きを入れておきたいのですが、法律的な見解を当サイトがすることはできませんのであくまで一般的な範囲である点、今回の記事の主旨が違法性の是非ではなく携帯電話を売買することにクローズアップしている点をご考慮ください。

携帯端末は売れるか

携帯端末を売買することつまりは、白ロムとして売却することができるか?という問いについては売ることはできます。携帯電話はsimと呼ばれる電話番号など通信をするためのチップとそれを稼働させるための端末(機械)である電話の2つで構成されております。

中古品買取業者で古い型式のアイフォンなどを売っている行為自体は違法ではありません。それは端末だけの販売になっているからであり、本人確認が必須であるSIMカードが無いヌケガラだからです。

しかし誰にでも売れるわけではありませんので勘違いしないでください。中古携帯電話の買取には古物商の免許が必要になります。売る前に相手が古物商の番号を持っているか、それがちゃんと自分たちで所有したものであるかを確認してください。

他人名義の免許をお小遣い払って第三者が使っていたりする場合は当然ながらその人物には売れません。

そして後述しますが赤ロムと言われる端末は売買できません。

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ローン中の携帯電話も売れるの?

論争になっていることから闇金業者もその理由をひんまげて被害者に伝えたりしているようです。法律的な解釈が必要なため断言するような言い方はできませんが、所有権自体は購入者に帰属しているため本人の意思のもと売ることはできる模様です。

しかしローン中である以上、端末を手放してもローンが完済するまでは支払いをする必要があるため売買目的のための購入と判断されるのでメリットは何1つありません。そして、売ってしまったと言うことで支払いをしなくなれば信用情報機関に未払いとして記録がつきクレジット契約など金融面で何かをするときに大変なデメリットになります。

さらに支払い途中の電話端末を勝手に売ってしまい支払いをしなければ携帯電話会社はその端末の利用を停止する事ができます。この状態を赤ロムと呼びます。

赤ロム?白ロム?

ガラケーについては話を割愛させていただきます。白ロムなる言葉ですがガラケーとスマホで若干意味合いが異なるためです。ガラケー率が少なくなってきた点と闇金問題を軸に考えるならばスマホ版での意味合いをすることが大切であるとの判断からです。さて、本題ですが白ロムと赤ロムにはとても大きな違いと関連性があります。

白ロム:SIMカードと呼ばれる契約者情報が入っていない端末、つまりSIMカードを差し込めばだれの携帯にもなってしまう端末の総称になります。買取が買い取るのはこうした白ロムで通信が出来ない状態の単なる箱であるから中古パソコンの買取と同義とかんがえるため

赤ロム:いくつかの意味がありますが一番多いのは端末購入者がローン中に端末を売ってしまいその後支払いをしなかった場合、携帯電話会社が端末自体にロックをかけて使えなくする場合です。携帯電話会社はSimとは別に独自に携帯端末と通信する事ができます。お金を払わなければ使うことを許しませんのでロックして使えないようにします。

そしてもう1つが警察などからの指導要請があった場合です。犯罪者が白ロムを購入して別名義のSIMを指し犯罪行為及んだ場合、警察からその携帯電話の利用を停止するような依頼がはいると携帯電話会社はSIMと端末をロックします。

 白ロムを安く買ってきて使えばお得だ!などと煽っているサイトもありますが当サイトでは全く同調できません。なぜならローン支払い中の白ロムを売り差額を設けることを意図した人物が支払いをしなくなれば、その白ロムは赤ロムになるからです。

赤ロムは携帯電話会社に持って行ってもなにもサポートしてもらえません。当たり前です。料金をきちんと支払わないような商品のサポートはしません。そしてそのような顧客は必要ない訳ですからサポートする理由もまた無いのです。

法律でOKでも企業としてはNG

長くなりましたが実はここからが本題です。携帯電話売買は知恵袋やブログサイト、お得サイトなどで合法だ!違法だ!と持論を展開しております。しかし、重要な事は違法か合法かではなく携帯電話会社の利用規約に沿って利用しているかと言うことなのです。

闇金問題を中心とした犯罪という点から考えればその行為自体が合法であっとしてもその先にある事象が違法であれば全体的に考慮し違法になることだってあるのです。

そもそも、携帯電話会社は端末の売買を認めておりません。警察指導もあり本人確認が毎年きびしくなっているのは飛ばし携帯を作らせないためです。

飛ばし携帯とは?

飛ばしとは名義飛ばしのことで、実際の利用者と携帯電話の名義人が異なる状態の電話をこう呼びます。

このような電話がでてくるのは犯罪に使うためという一点につきます。犯罪者が自分たちの身分を隠すために他人名義の電話を使い警察の捜査撹乱をするためです。

携帯電話買取詐欺によってだまし取られた携帯電話の多くがこうした犯罪者集団に売られてしまい、闇金被害者であるはずの人物が犯罪ほう助として加害者扱いされるといった事態が発生するのもこれが背景にあるからです

電話会社からすれば犯罪に使われた携帯電話を調べられ警察からいらぬ指導を受けるくらいなら携帯電話を売るなという判断になるのは当たり前のことです。

依然と違いローン契約するケースがほとんどになってきているため1名義人がどれだけの端末を保有しているかを調べることがそれほど難しくありません。そして、1人の名義人がきわめて短期間に3台以上の携帯電話を購入すれば、電話という本来の使い方以外の使用方法を携帯会社がうたがうのは当たり前です。

さらにそのうちの1台が犯罪に使われたりして警察から電話利用停止依頼などが届けば犯罪ほう助として見られてしまうのは自明の理です。

法律にてらしあわせてみるとこんな例題ではいかがでしょうか?

AUでアイフォン2台とアイパッド1台をその場支払いで購入して携帯電話買取業者に買い取ってもらった

その後、買取業者から買取金額をもらいもっとあったら買いますといわれ今度はDOCOMOに行って同様にアイフォン3台を購入して送ったところ買取代金を振り込まれさらにソフトバンクもあったらお願いしますといわれショップに行くと店員から

「ちょと当店では販売出来かねます」

と尋ねられたのでじゃあいいです、といって帰ってきた。結局怪しそうなんで6台を買い取ってもらった

これだけの情報であれば違法とは問えないかもしれません。なぜならローンではなく一括支払いで購入した点しか見えてこないからです

しかし、このやり取りの裏にこんなやりとりが合った場合はどうでしょうか?

 AUでアイフォン2台とアイパッド1台をその場支払いで購入して携帯電話買取業者に買い取ってもらった。この際、店員から

「ご利用用途はなんですか?」

と尋ねられたので

「自営業で仕事で使います」

と言った。

その後、買取業者から買取金額をもらいもっとあったら買いますといわれ今度はDOCOMOに行って同様にアイフォン3台を購入して送った。特になのも言われなかったのでSIMカードなどもいれたまま送ってしまった。また先のAUと同様に利用目的を尋ねられたので自分で仕事で使うと発言して購入した。

さらにソフトバンクもあったらお願いしますといわれショップに行くと店員から

「ちょと当店では販売出来かねます」

と尋ねられたのでじゃあいいです、といって帰ってきた。結局怪しそうなんで6台を買い取ってもらった

 こうなるとどうでしょうか?実際には自分の仕事目的のためでは無く、転売を目的とした購入になります。携帯電話会社ではこのような転売目的の購入を認めておりません。またローンで購入する場合も同様で高額買取商品を転売目的で購入する事をクレジット会社は認めておりません。

ハワイでロレックスをクレジットカードで3台購入仕様としたら決済できず、カード会社から購入用途を聞かれプレゼントです!と答えても購入出来ないのと一緒です。

全ての本音がこのようにわかれば別ですが本音がわからなければこの時点で違法性を問うのは難しいかもしれません。ただ、携帯電話会社が悪質だと考え詐欺罪として被害届を提出される可能性が出てきているのです。

それほど携帯電話会社は転売目的の購入や犯罪利用を嫌っていると言うことです。

この問題、このページだけでは話切れなかったので次回に持ち越したいと思います。

 次回記事は下記よりご参照頂けます。

携帯転売は銀行口座と同じ末路になる可能性 – 闇金解決相談

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