闇金ウシジマくんやミナミの帝王はフィクションと知れ

みなさんがマンガやテレビでみている闇金はお金をちゃんと貸して返済できなくなるとコワモノのチンピラやBボーイ系ピアス坊主が人生変わってしまうほど追い込みをかける闇金ではないでしょうか。

それ、昭和の闇金です。

平成、令和になってそんな業者は存在しません、もしかすると地域限定の地場闇金はそうなのかもしれませんが少数でニュースや新聞の紙面をにぎわせることなどありません。

 

世間が違法業者でもカッコ良い!と考えるようになった理由は漫画とか映画の影響が大きいと思います。

たしかに闇金ウシジマくんに書かれていることはとてもリアルですが昭和の闇金であり平成の闇金ではありません。

おそらくは原作アドバイザーに元闇金関係者を入れて人気を出すためにダークヒーロー色を追加したのだと思われます。

フィクションとして理解して読むなら良く出来ている良作です。

しかし、闇金の実体とはおよそかけ離れているストーリーがダークヒーローを作り上げた結果、ソフト闇金のような最悪のキャッシング業者にさえも一般の人が普通に融資依頼をするような風潮を作り上げたことは副作用としてあまりにも強烈で一般人のイメージを完全に固定してしまいました。

 

しかし!

 

それは物語の中だけでの話です。

 

この記事を書いた理由は、世間でいう闇金と異なり被害者からご相談されるホンモノの闇金はヒーロー性など微塵も無く、ひたすらに人の人生を壊してお金を巻き上げる存在だと知ってもらいたいからなのです。

昭和の闇金が使っていた手口

みなさんは闇金の取り立てというと何を想像しますか?

家のドアをガンガンたたいて、

「金返せコラァ!」

ですか?

 

それとも、光が反射して瞳が見えないようなメガネをした、髭の生えてる20代半ばのニイチャンが家にきて、

「今日返済日だろ?」

ってドアの隙間に足をねじ込んで顔半分だけ見えているホラーなシーンを想像しますか?

 

どちらも今では一般的ではありません。

 

昭和の闇金融は家まで来て「借金返せコノヤロー!」を連発したり、会社まで乗り込んできて、「金を返すまで帰らない」とありったけのデカイ声で全社員に聞こえるスピーチをしていました。

 

ほかにもこんな張り紙がドアの前に貼られるなんてこともありましたね。

昭和の闇金
昭和の闇金の取り立て

「金返せ!
みなさん!ここの○○は借りた金を返しません!」

しかし、今は昭和が終わってから何十年も経過してます。

その間、違法行為の線引きがとても厳しくなってるのです。

したがって、昭和ではOKだった事も、このご時世では違法行為になっていることがたくさんあります。

 

その中の1つが

取立行為

 

今の法律では、取立行為は厳しく制限されていて、夜の9時以降は催促電話をしてはいけません。

また、非合法組織の名前を出して何かを要求するような行為も違法になってしまう可能性が高いのです。

もちろんドアの前に張り紙なども取立ですから法律違反になります。

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脅迫行為や恐喝行為は立派な犯罪で、闇金行為も出資法と言う法律に違反するといったケースから、悪質になってくると詐欺として扱われるようになってきたのです。

 

これはどういうことを意味しているのでしょうか?

 

平成は昭和に比べて闇金業者が警察に逮捕されるリスクが格段に高いということなのです。

 

「オイ!コラ!家行くぞ!テメー!!」

 

は今や犯罪なのです。

そして、もう1つ昭和闇金を象徴するのが

 

高利貸し

 

です。

トイチとか、闇金だから利息が高くて返済がツライという表現を見かけますがこれはまさに昭和ヤミキンの手口です。

この高利貸しは法律の改正に伴い減少傾向になりましたが、ソフト闇金と言葉を変えていまでも被害者を産み続けています。

しかし、現代版の高利貸しは見え方は高利貸しでもやってることは全く異なっており、言葉も押し貸しという詐欺の位置づけになっております。

 

おそらく、私が思うに世間で言う闇金のイメージはここで止まってしまってると言えるのではないでしょうか?

 

闇金=オイコラ取り立て+高利貸し

 

これは昭和の方程式です。

漫画・映画と現実のギャップがココにあります。

 

時代を読むのに長けている闇金業者はこのようなやり方はしておりません。

もしそんな業者がいるとしてもそれは多数派ではなく特定少数をターゲットにしたニッチな業者だと言えます。

【追記】平成の末期から令和にかけて高利貸が増加傾向にあります。ソフト闇金と呼ばれる業者です。

そして自宅に突撃したり会社に突撃してくることが報告された給料ファクタリング業者です。

ソフト闇金業者の手口は昭和闇金の発展系

※2017年現在、ソフト闇金などと名前をかえてはおりますが昭和型の高利貸がまた猛威をふるってきております。激しい取り立て電話は会社だけではなく、緊急連絡先で教えてしまった親族、友人、上司などにも及んでおり到底看過できないようなあり様です。

※※2020年現在、「給与ファクタリング」という名前の闇金が猛威をふるっています。さらに「個人融資」という名前でソフト闇金業者がツイッターやLine掲示板をつかって若年層をターゲットにしています。

 

個人融資を知らない方はこちらを、最新の個人融資アカウント(違法)情報はこちらから確認出来ます。

 

ソフト闇金や給料ファクタリング/給与ファクタリング業者は昭和の闇金の取り立てを進化させた手口を使います。その典型的な嫌がらせ手口がこちらです。

 

ソフト闇金が使っている取り立て手口

・お悔み電報を夜中に送りつける
・勤務先へ複数回線で電話をかけまくる
・緊急連絡先(たいていは家族や上司、友人)へ金を立て替えて払えなど恐喝電話
・会社にやってきて人事、総務と話をさせろと迫る【給料ファクタリング業者】
・夜中に消防車を呼びつける
・夜中に自分の名前で葬儀会社を呼びつける
・大量のピザ、そばの出前が会社に届く

会社にファクタリング業者が凸してきたら?

会社に突撃してくるのは給料ファクタリングだけですが、金融庁や裁判所の判決でファクタリングは貸金業と判決されています。

それを知らずに元気いっぱい突撃してきた業者への対応策を書いておきます。

1. まず応接室、面接室に通し丁寧に話を聞くそぶりを見せる。上司や同僚が助けてくれるならば場つなぎをしてもらいましょう。

難しければ商談スペースに座ってもらった後、お茶を持ってくる振りをしてその場で警察に電話します。その際は、

 

「闇金が会社まで取り立てに来て困っているので助けてください」

 

と伝えましょう。給料ファクタリングと言っても通じない場合があるからです。

 

2. 警察を前にすると、アナタのことを友人だとか取り立てではなく挨拶に来ただけだ!とウソを並べるので、掛けてきた電話番号やLineのやり取り、smsの内容を警察に見せましょう。ご丁寧にも業者が利用者に電話した携帯を持って凸することもあるので警察の目の前で電話を折り返して下さい。

 

業者から連絡が来ている方は一刻も早く関係を断ち切るためにすべきことを最短で行う必要があります。

何をすべきかわからないという方は以下、司法書士事務所が被害者向けに開設している無料ダイヤルに電話をしてください。

無料相談ダイヤル:ウイズユー司法書士事務所

まとめ

みなさんがイメージしている闇金とはいまだに昭和のオイコラ闇金であることがおわかりいただけましたでしょうか?

 

ミナミの帝王のマンダさんが喫茶店や道のど真ん中でタンカをきればその場で警察を呼ばれて御用です。

ミナミの帝王
ミナミの帝王方式は逮捕されます

 

闇金ウシジマくんもパチ屋の前に警察呼ばれて御用になります。

闇金ウシジマくん
闇金ウシジマくん方式も逮捕されます

 

お抱えの弁護士先生に依頼してもそんな簡単に出てこられません。

一度、逮捕されたら記録が残りますので同じことをしてまた捕まれば起訴されますし詐欺は年々罪が重くなっています。

 

マンガのようにエラい弁護士先生がいるから大丈夫!などといった上級市民権の発動などもありません。

 

だから平成、令和の時代では、名前がバレている時点でもはや闇金業者としては失格といえるのです。

 

昭和は情報収集ツールがいまほど発展していませんからガチャが通りましたが今では顔写真1つで身元判明できるまでにITが進化し、バット持って会社に取り立てに行けば防犯カメラにばっちり顔が映るためその場で御用にならずとも後日確実に逮捕されます。

 

ではなぜ、闇金が消えないのか?

 

それは業者が狡猾になり顔も身元も隠して営業しているからなのです。ニューウェーブとして台頭したのが「紹介屋」。

 

昭和が終わり平成初期から中期に猛威をふるった紹介屋について記事はこちらから。