令和でも被害が後を絶たない白ロム詐欺
闇金解決相談員です。
最新事情2は携帯電話契約詐欺です。
近代闇金の手口は4つあると言われていますがその中で最も長い手口、携帯電話詐欺(通称、白ロム詐欺)が今回の内容となります。
これこそ近代闇金がシステム化したことを証明するに適当であるでしょう。仕組みは後ほど説明するとして最初に危険防止のコメントを入れておきます。
業者が携帯電話を買ったら融資できると言ってきたら100%詐欺
これだけおぼえておけば白ロム詐欺の被害を未然に防ぐことができます。
キャンセル料金を請求してきたり、口調が荒っぽくなってきたと思ったらすぐに法律事務所の無料相談で対抗してください。
歴史が長いだけに今でも白ロム詐欺をしている業者は被害者の落とし方を良く知ってますから正義感を振りかざして悪を正すなどと余計な事は考えないこと。
叩きのめされて会社をクビになるのが関の山です。
携帯電話契約詐欺の出現
商品買取業者から発展したのか、融資保証系の亜流かは定かでありませんが、突然出てきてあっというまに闇金業者の人気NO1になってしまいました。
この手口は現在の主流で一番被害が多いと思われる闇金手口です。(※2015年時点)
スマートフォン、特にI-phoneの登場により、携帯電話はその国のものではなく、世界単位の商品になりました。そのことが携帯電話の価値を飛躍的にアップさせたのは想像に難くありません。
価値が上がれば価格に反映します。
価格が上がればそこにビジネスが発生します。
これが携帯電話契約詐欺の背景だと私は考えております。実際、ガラケー時代には電話の転売詐欺は存在しておりません。スマホが普及してから登場しているのです。
当時、業者が日本のアイフォンを買い取った後、中国へ輸出していたという話を伺うことができました。
日本で買取り中国で販売する。その価格差が大きいためここに目をつけたのが携帯電話買取詐欺です。
2015年当時は騙したスマホを脱獄させて海外(主に中国)ブローカーに転売して儲けていました。
2020年ではトバシ携帯用の白ロム販売で儲けています。キャリアの赤ロム処理が早くなりニーズが上がり高値安定だからです。
海外ブローカー曰く、
「日本の買取業者が高値で購入してくれるのであれば、安値で携帯買取ってそこに流せば大儲けができる」
そこへ闇金業者が目を付けたと言うことです。
で、
お金に困ってる人を集めるキャッシングサイトで携帯を騙し取るほうが買取サイトを作るよりも利幅がデカイと知りニセ金融サイトを作成し広告を打ちまくったのです。
そしてもう1つは、
貸付飛ばれて薄利多売になっていたソフト闇金や銀行口座凍結ばかりでトバシ口座の経費ばかりがかさむようになった融資保証詐欺Gが携帯詐欺の噂を聞きつけ乗り込んできました。
消費者金融サイトなのに、融資もしないで携帯を買い取る、携帯買取契約詐欺サイトが爆誕し社会問題化した背景には、
貸付→回収
というキャッシングビジネスよりも買取業者に売っぱらうだけで確実に1台あたり3万円から6万円もらえてお上に目を付けられず安全に稼げたからなのです。
実は買取業者も根こそぎ詐欺容疑で逮捕されています。
私が知る限り問題が表面化してきたのは2013年の終わりくらいからではないでしょうか?
iphone自体は2007年の発売ですが、すぐにこのビジネスが成り立っていたとは思いません。
世界的に普及するまでビジネスとして安定しないからです。
経済学で考えたとき、普及率が高く、安定供給している国から需要はあるが供給が追い付いていない国に商品が流れるのは当たり前と言えます。
中国バブルによって経済格差が小さくなったことで違法輸入しても利益が取れるようになった結果、携帯買取詐欺がビジネスとして成立したと言えます。
話が大きくなってきたのでまた戻します。
携帯電話契約型、闇金業者の特徴
この特殊詐欺が他の近代闇金と異なる点を書き出しました。
・電話を買うまでは徹底して追い込み勤務先への電話などもいとわずに平気でかけてくる。
・電話を買いきってもう買うことが出来ない被害者には商品価値が無く、闇金側からコンタクトしなくなるという、いままの闇金ではあり得ない特徴を持っています。
詐欺ですからお金は貸していません。
追い込みは押し貸し詐欺と同じかそれ以上に激しく、実家や自宅はあまり聞かず、勤務先に関する裏取りに固執します。
だまし取った携帯電話を買い取る買取業者の存在
携帯電話契約手口には必ず買取業者が出てきます。
サイトかツイッターかの違いだけですね。
次に各業者の役割を書いていこうと思います。
登場人物は2つ。
携帯電話を騙し取る詐欺グループ
携帯電話を買いとるグループ
買取業者は個人であったり、買取会社であったりそのグループによりまちまちです。私は闇金サイト側よりもむしろ買取業者のほうがこのビジネスの本体であると思えてなりません。
なぜなら、ハウス業者と役割が同じだからです。ハウス業者も結局は危ない橋をできるだけ渡らずに薄利でもいいのでリスクの少ない商売と言うことを念頭に出来ており本体Gが潜んでいたからです。
事実、この詐欺は買取業者側が本体であることがほとんどなのです。
上に立つ人間ほどリスクを嫌うのでより安全な買取側の役割を担っていたのです!
そして買取業者についてハウス業者と同じく、業者の本体が運営すると考えたのは、以下の理由からです。
・携帯電話の買取自体は古物免許を申請することで合法である
つまり、闇金サイトが完全に違法行為で携帯電話を買わせたとしても、送り先の買取業者が合法で、そこへ被害者自身が自分で携帯を送ってしまった場合は罪の立証が難しいと言うことなのです。
さらに、買取業者は不当に安いとはいえ、買取料金を被害者へ振込んできているのです。
こうなると、はたから見ればお金欲しさに買取業者に携帯電話を売ってしまったという見え方になるのです。
これが警察へ被害届を出そうにもなかなか受理されない理由なのです。
犯罪品を買い取ることは法律違反です。
従って「合法」ではありません。
この点を警察がついたのです。
2018年あたりに買取業者を一斉摘発したのです。
警察へ相談すると思ってもいない回答が!
携帯電話詐欺相談の被害者が一様に驚くのが、警察に被害相談に行くと被害者だと思っていた自分に対して思いもよらない事実を告げられると言うことなのです。
携帯電話等を販売店からだまし取る行為は犯罪です!
携帯電話販売店に対する詐欺罪が成立します
携帯電話等を販売店からだまし取る行為は犯罪です! :警視庁
携帯電話等を販売店からだまし取る行為は犯罪です! :警視庁
警視庁 サイバー犯罪対策課
記事の確認を行いましたところ現在では上記のリンクのページは削除されておりましたのでリンク設定を解除いたしました。リンクは消しましたが警察がこの携帯電話をだまし取る闇金に対して捜査を終了したということではありません。
改めて確認するとリンクが復活して新しいページになっていました。
詳しくは警視庁のページで確認できます。
要点を簡単に言うと被害者のはずが犯罪者になってしまう可能性があると言うことなのです。
最寄りの警察でも携帯電話契約詐欺については把握し、情報収集を行っていますが、この詐欺の一番悪質なところは、
携帯電話という端末が本人以外に使用を認めていないセキュリティー性の高い商品であると言うことなのです。
銀行のキャッシュカードと一緒で携帯ショップは本人以外の利用を認めていないのです。それを、使うことを目的とせずに転売してしまうことが罪になる可能性があるのです。
わかりやすい説明をした警察官の方の話をきかれた相談者さんの話を引用します。
「貴方が被害に遭われているのは理解できる。しかし、貴方自身が携帯ショップに行って携帯端末を購入して、自分の意思で相手に郵送している。
さらに、その対価として買取料金を受け取っていると言うことになると、その行為自体が詐欺罪に問われる可能性がある。」
さらに、他の相談者さんの話ではこういう話をもらった方もいらっしゃいました。
「貴方の売ってしまった携帯電話が詐欺犯罪に使われた場合、その被害者が被害届を提出して捜査をすることになったとしましょう。
そうなると、警察としては携帯電話の名義人である貴方に最初に事情を伺うことになります。場合によっては詐欺ほう助ということで貴方自身も罪に問われることになるのですよ。」
携帯をだまし取られたから被害相談に行ったら、このようなことを言われたと話をされる相談者さんは後を絶ちません。
これについては、知識が足りなかったと言わざるを得ず、被害者さんの認識不足が招いた状況を無かったことにすることはできないと言うのが実情です。
携帯電話契約詐欺がしっかりと自分の身を守らなければならない理由はこれがカラクリなのです。
次回は、現代闇金の2大手口である押し貸し詐欺、携帯電話契約詐欺を支える闇金史上最悪の手口について書いていきます。
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まとめ
闇金の歴史、過去記事を確認されたい方はこちらからお願いします。
これは平成の終わりごろに登場した詐欺ですけど、近代闇金の中では最怖最悪の詐欺と言われています。