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神奈川県を中心に新たなオレオレ詐欺が急増中

年の瀬もせまるこの時期にオレオレ詐欺の被害が急増しているという報告が入ってきました。場所がある程度特定されているようなのですがいつ全国展開するかわかりません。闇金の活動があまり活発ではないところをみると闇金業者、とくに電話部隊がオレオレ詐欺の電話チームに加わっている可能性もあると踏まえてこの記事をおこしました。

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神奈川県を中心に被害続出

今回の手口、最大の特徴は相手が息子や娘の名前をあらかじめ知っていることです。オレオレ詐欺は名前もわからず手当たり次第に電話連絡をし、相手の反応を見ながら少しづつ情報を更新して話に信憑性を持たせる詐欺です。

ところが今回、猛威をふるっているバージョンは最初から名前を名乗って電話をかけてきていることが多いようです。全てのケースで名乗っているということではなく、名前を名乗ってかけてくる場合が多いというところがクセモノです。

たとえば、読みづらい名前や音読み、訓読みどちらでも一般的な名前になってしまうようなケースでは名乗らないなどもあるようなのです。

詐欺に引っ掛からないようにするには皆さんのオレオレ詐欺に関する知識を更新することが大切であると当サイトでは考えます。そこで潜入感は捨てて、

「相手が名乗ってるからといっても安心しない」

ということです。次にこの詐欺が新しい点について挙げて説明してまいります。

2日がかりの仕掛け

これが今回の手口の特徴であると言えます。オレオレ詐欺の基本は当日電話の当日仕掛けです。長い時間をかけているとその間に誰かに相談されたりして自分たちのやっていることが詐欺だと発覚するからです。

しかし今回の詐欺は2日間にわたる長い時間をかけた手口であることが確認されました。前日の夜9時ごろに一発目の電話が入り、会話が成立している(だませる状態)としても一旦その場で本題を明かさず、明日の午前中に会いに行くから考えておいてほしいと時間の猶予を意図的に作り出しています。

詐欺師は「鉄がアツイうち打つ」が鉄則だと思っておりましたがこの詐欺はその法則があてはまりません。詐欺の手口が社会問題化してだれしもが知ることになったのを逆手にとった新手口と言えそうです。共通点は家の固定電話に電話してくること、家族になりすまして連絡をとっていることです。

金額が100万円から300万円

相談者さんからの報告によると、詐欺師が提示してくる被害額がおおよそ100万円から300万円程度であることもわかってきました。一発勝負を仕掛けてくるような場合もあるでしょうが、ギリギリ払える金額を狙ってきていることがわかります。おそらく被害に遭ってしまった方には金額をアップしておかわりするやり方なのだと思われます。

ここで気をつけておきたいのは、

「この金額ならなんとかできるかもしれない」

といった雰囲気を電話口で出さないようにすることなのです。オレオレ詐欺業者はとても慎重に仕事を運んでいます。あまりあからさまな場合だとあちらが怪しんで手を引くほどに慎重な行動を常としております。そんな彼らにとって、悩んでいるような発言を最高に上客であるといえるのです。悩んでいるということは「払うか払わないか」から「いくらなら払うか」に話がステップアップしていると判断出来るからなのです。

そして詐欺師が判断しているのは話がスムーズかどうかということなのです。

オレオレ詐欺は数多く電話してアタリを探す仕事スタイルをとっています。先物業者や新規勧誘電話を中心にした会社などでローラーと呼ばれるやり方をしてきます。これは手当たり次第に電話をかけてヒットしたところには上司や手慣れた人間をあてこみ一気にまるめこむという電話クロージングのやり方です。

電話営業で大事なのは、

話に整合性、自然性があるか

なのです。お互いで話をしていてその会話が自然であれば相手にこちらの要求をつきつける下準備が整ったと考えるわけです。これは心理学やマインドコントロールなどのスキルにもとづいた行動なので免疫の無い人間にとってはとても厄介なことです。

今回の詐欺で言えば「家族の危機」という一大事をお題目にして情報を集める間にその人物の弱点、心に入る言葉探しをし彼らの言う「入る」という状態、つまり相手の心理状態を把握し行動をコントロールできる状態に持っていき、そこから始めて詐欺をしかけてきます。

独りで考えない

電話口であらゆる角度から相手の心理を揺さぶる発言を繰り返すことで一定の距離間が作り込めたらそこからが詐欺師の本領発揮です。お金に関する話を切り出してきます。

今回の詐欺で多く聞かれているのは、

「投資に失敗した、穴埋めをしなければならないがお金が足りないので助けてもらいたい。」

です。これが全てでは無いのですが概ね、自分のミスに対して不足金を今日中に埋めなければならないから助けてもらいたいという主旨です。ここでポイントになるのは、前日の仕込みがここで活きていることなのです。

今回の詐欺は2日間の時間をかけて被害者が自分で納得できる理由を探し最終的に納得して行動にうつすため独りで考える時間を意図的に作り出していることなのです。この時間がマインドコントロールや洗脳に必要な時間なのです。

事象を投げかけ強引に仕掛けるのではなく、本人に考えさせた結果、被害者の中で問題解決までの道のりを自分なりに解釈させ行動に移させているのです。こうなると仕事は半分以上成功してしまっており、心は洗脳状態と同じであると言えます。

強引に行動させれば人は不信感を持ち、他人に相談したりネットで調べたりして自分が感じている違和感を解消する行動を起こします。ところが今回の詐欺では夜の9時ごろに電話することで他人に相談するには遅い時間を狙って仕掛けをしてきます。さらに就寝時間という人間がリラックスできる時間を最大限に使わせることで行動心理を把握してきているのです。

自分自身でゆっくり考えることで自分なりに都合のよい結論を導きだす可能性が出てしまうのです。この結論は詐欺師の思っていることそのままなのです。

さてこの章で大事なことは相手がよこしてきた時間で余計なことを考えないことです。客観的にモノを判断できる他人がそばにいれば主観をいれずにありのまま、そのままをその方に話すことから始めてください。

その人物が否定的な意見を言った時に反論したい気持ちを少しでも感じたならばその時点であなたは半分以上、詐欺師の術中にはまってしまったといってもよいと言えます。オレオレ詐欺の被害に遭わないために大事なことそれは、

独りで考えない、他人に相談する

ことなのです。思い出してみてください。
詐欺師はこういった発言をしてませんでしたか?

「問題がデリケートだから誰にも言わないでくれ。おねがいだから家族にも内緒にしてくれ」

警察という言葉に反応しない

これも今回の詐欺の特徴かもしれません。オレオレ詐欺かな?と思ったらまず警察に相談に行く。当たり前のことです。生活安全課に相談するとおおよそ異口同音で下記のような回答をもらえます。

「やっぱりおかしいから警察に相談したよと伝えてください」

こういう時の警察は本当に心強いです。お金が取れると思っている被害者に対して詐欺師は容赦なく電話連絡をして会う日取りなどを決めようとしてきます。この時にこの言葉を発すると以前の詐欺師はその場で電話をガチャギリするなど大変にわかりやすい行動を起こしたものです。

しかし横浜近辺で猛威をふるっている今回の詐欺はその言葉を発しても動じないケースが確認されました。

新しい応対話法のマニュアルが登場したのでしょう。警察と言って手を引くならオレオレ詐欺だ!という世間の認識の裏をかくようなマニュアルが登場してきたのだと当サイトは考えています。

そして反論してでも自分たちの言い分を通すやり方は昨今の闇金業者のソレと全く同じなのです。こうしたことから闇金グループがオレオレ詐欺グループと手を組んだ可能性があると結論付けているのです。

「警察に相談してるから」

という発言はこの詐欺では水戸黄門の印籠にならないのです。ではどうやって防ぐか?
ここで大事なことは確認作業です。
そもそも、オレオレ詐欺は家族になりすまして親族からお金を巻き上げようとする許すことのできない悪質な詐欺行為です。しかし、そこには絶対の真理があるのです。

本人に電話で確認をとる

長文にする必要もないほどあっさりとした回答ですがこれが一番なのです。本人に確認すれば1分で答えがわかる話なのです。ただ、疎遠になってしまっていたり、あまり関係がよろしくなかったり、詐欺師に誰にも言うなといわれ素直に信じてしまったりしたことによって本人確認が取れない場合もあると思います。

そんな時は1つ試してもらいたいことがあります。

家族だけが知る質問をする

・本人しかわからないような家族の過去を質問する

とても重要なことです。警察署でも同じような指導をしてくれます。相手は家族になりすましたままお金をむしり取ろうとしているためどこまでも家族であることを強調してきます。そのことを逆手に取ります。ただし、すぐにわかるような質問はダメです。新手のおれおれ詐欺は情報をある程度持っていることがわかっておりますから、誕生日などを質問にするのは避ける方がよいかもしれません。

たとえば父親の出身地やおじいちゃんの家の庭にあった木、母親のやっていた職業や記憶に残るようなケガなど過去の家族なら知っているようなことを質問するのです。これには2つの意図があります。

・質問に対して答えをはぐらかすようなら詐欺を疑う

・あからさまにおかしな質問をすることで疑っていることを相手にわからせる

特に後者は重要な意味を持っています。いきなり過去を質問されることは疑っていることを示唆するだけでなく、警察介入を連想させるのです。お金になると諦めきれずなんとか切り抜けようとすれば、はぐらかすような答えをしますから詐欺の存在に気づくことができます。

相手が質問に質問で返すような応対話法をしてきてら注意です。

会話において質問に対して質問で返す行為は、

「その質問に対して回答したくない」

という心理の表れだからです。物事を論理的に考えるようにしてみると意図することが分かるかと思います。

詐欺師:家族を名乗って電話をかけてきて助けてほしいといってきた

家族:どうもオレオレ詐欺の可能性を否定できないけど、本当だったらどうしよう(不安)

↓ 

家族:本人に確認をとりたいけど、どうにもふんぎりがつかない。

詐欺師:相手の心理状況を察して、助けてほしいと具体的な要求を切りだす

家族:半分は信じてるけど半分は疑っている状態

家族:家族にしかわからない質問をする

本人なら:感情的にどうあれ正解を回答する、連絡できるなら真実がハッキリとする

詐欺師:回答出来ないので質問をはぐらかす、警察介入を疑って話題を変える、感情的な発言をして強引に話題をもとにもどそうとする、詐欺とバレたと電話を切る、悪態をついて家族から電話がかかるような切り方をする。

 家族しかわからない質問をするというのは有効手段なのです。質問を通して相手の息遣いや答える間、反応なんでもよいですから耳を澄まして相手の様子を神経質になるほどに訊き取って下さい。

本当の家族には家族間でしかわからない「間」が存在します。その間は一長一短で身に付くモノではありませんし演技でどうにかなる問題でも無いのです。感じたがおかしいならばそこから先は相手の言いなりにならず、警察に相談したり、親族を交えてこの問題についてしっかりと向き合うことで詐欺は防げます。

タッグを組まれてしまっては詐欺がばれてしまうため詐欺師はは時間を与えることや考える時間を嫌います。しかし早く金にしようと焦れば焦るほど電話の中の会話がおかしくなるのです。詐欺に限らず悪徳商法全般に言えることなのですが、彼らは自分たちがおよそまっとうでは無いことをやっているという自覚を持っています。

だからこそ、気づかれる前に勝負を仕掛けて相手を陥落させようとしてきます。多くはその場、今、ここだけ、この機会だけといったその場で即決させるような囲い込みをしてきます。

感情を抑制する

文末になりますが詐欺被害に遭わないための予防策を伝えておこうと思います。これはある心理学を取り扱った本に記載されていたことの受け売りですが知っているだけで効果があると思います。

知らない人から話を持ちかけられたり、悪意のある人物や家族、知人、縁者を装って近づいてくる人物を相手にするときに思い出して下さい。

→相手の話をまともに訊かない

これは相手に言う必要はありません。自分の心の持ち方ですから心の中で思っていればOKです。詐欺にしても悪意がある人物にせよ私たちから何かを引き出そうとする悪徳業者は後を絶ちません。彼らは詐欺や悪徳商法のキモの部分を隠して話をします。

聞こえの良い話にあえてデメリットを交えて話をしたり、時には喜怒哀楽の怒や哀を混ぜ込み役者のようにふるまい自分を信用してもらおうと演技してきます。

免疫がなければ情にほだされてしまうこともあると思います。近寄ってくる人物の誰が悪で誰が善なのかなんてことはその場ではわからないのです。

だから、初対面の人や家族を名乗った電話や遠い親戚、縁者など前後関係が希薄になっている人物から連絡があった場合は相手の言っていることを心の中で話半分にしてきくことが大切です。もう半分は、

「何言ってんだコイツ?あと変な靴下はいてんな。」

と心の中で笑い飛ばしておいてください。

そうすることで話を客観的にとらえることが出来るだけでなく、感情に左右される可能性がぐっと下がるのです。詐欺被害者の大半は、

「あの時は精神状態がまともじゃなかった」

と言います。それは感情に支配されてしまって簡易的な洗脳状態になってしまったからとも言えるのです。物事を判断するときに感情に任せるのは危険です。

まして現代詐欺は狡猾極まりなく、ドラマよりも奇なりなのです。相手を感情的にすることでアメとムチを使い分ける今の詐欺と対峙するには自分が感情的になってはいけないのです。