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【レンタル携帯事業者】違法行為に加担する人々

本日逮捕された振込め詐欺グループのニュースについて触れていきたいと思います。このニュースは闇金業者に影響してくる大切な事が書かれているからです。

振り込め詐欺グループの男ら逮捕、現金710万円だまし取った疑い

本日、振り込め詐欺の主犯格が逮捕されたというニュースがお昼から繰り返し報道されております。融資保証詐欺なども振り込め詐欺の分派ですから警察の活躍を素直に喜びたいと思います。

しかし、このニュースに関する真意は振り込め詐欺グループの逮捕では無いと考える当サイトでは別の見解を述べたいと思います。

電話番号の表示を偽装した振り込め詐欺グループ

ヤフーニュースの書き出しはこのようになっております。これは以前当NEWSでも少しだけ触れたことがあるのですが、逆転送と呼ばれる仕組みについて書かれているのです。逆転送とは携帯電話で発信しても、着信番号が03など固定電話の番号になって相手に届くサービスのことです。

本来は、個人事業主が携帯電話だと取引先に信用性が無いと思われることを避けるため、転送処理して固定電話から発信することを目的としているサービスなのだが、闇金業者や詐欺業者がこのサービスを悪用している事は以前から問題になっておりました。

闇金から相談者さんのところにかかる固定電話の番号のほとんどすべてがこの逆転送サービスを利用していると思って間違いが無いほど業者間では普及しているサービスなのです。

今回警察は詐欺グループの逮捕と同時に逆転送サービスを提供しているレンタル携帯事業者に家宅捜索に入ったのです。闇金業者にとってもこのニュースは大きな問題になっていると思われます。

尚、当サイトでは私設電話屋という言葉を使っておりましたがマスコミではレンタル携帯事業者と命名したようですので、以後はレンタル携帯事業者と呼称します。

さて、そのレンタル携帯事業者ですが顧客のほとんど全てが悪質業者もしくは違法業者であると思われます。当然その中には闇金も含まれていると思われます。警察は詐欺グループの一斉摘発を最終目的としていると思われますが今回、矛先を詐欺師当事者と関連業者に視野を広げていることが文面から見て取れます。

まさに、違法行為に加担する人々にも矛先を向けたということなのです。

事件に関連して別の記事が闇金について触れておりました。

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レンタル携帯、犯罪使用が急増 ヤミ金や特殊詐欺で悪用

この記事ではヤミ金という単語を使ってレンタル携帯業者とヤミ金の関係性について触れておりました。 警察はレンタル業者と詐欺グループが結託して売り上げをシェアしていた可能性についても言及しております。大いにあり得ることだと思われます。

レンタル携帯とはどういう仕組か

今回2つのニュースを紹介しておりますが、文章を完全に読み解くにあたり必要な単語が2つあるので個別に説明して行こうと思います。

・レンタル携帯とは?

携帯電話は本人以外の利用が厳しく制限されている商品です。しかしながらレンタル携帯業者は法人名義にして大量の携帯電話契約を自分たちの会社で保有します。

本来のサービスは外国人や短期滞在者などに対して日割りで携帯電話を貸し出す事を目的としていると思われますが絶対利用者分母がそれほど多く無いと思われますので利用者の大半が悪徳業者では無いかと思われ、警察もそのことを知っているのでしょう。

レンタル携帯事業者は、手に入れた携帯電話、おもにSIMカードを悪徳業者に貸し出し、通話料金などを上乗せしたりして利益をあげていると言えます。

SIMカードの貸し出し自体が携帯電話会社の利用規約に抵触し詐欺罪に問われる可能性があるため、業者は表だって店を持つことはしません。それが、ニュースにある「渋谷区のマンションの一室」という表現からも見て取れます

どうやって電話の受け渡しをするのか?

一般的にコインロッカーを使っていると言われております。こうすることでレンタル業者と悪質業者の接点を無くしているのです。今のコインロッカーは鍵が無く暗証番号を入れるだけのものがあり、業者同士の接点を完全に消すことができるのです。徹底しているところだと支払い自体もコインロッカーを使っていると思われます。銀行振り込みで支払えば、銀行のカメラやコンビニのカメラに画像が残ってしまうからです。このような日割りのレンタルサービスにはレンタルルームやレンタルオフィスと同様、厳しい本人確認が求められております。身分証の提示とコピー、年齢確認、所在地確認など犯罪防止のため個人情報の照会を厳しくすることが義務つけられております。

身分確認の驚くべき詐称行為

ヤミ金業者ふくめ悪質業者は自分たちの身分証を素直に渡すことはしません。従って代理人を立ててレンタル携帯を手に入れることのほうが多いと言われております。そんな中、こうしたビジネスに詳しい方から最新の身分確認作業について驚きの情報を手に入れました。

身分証確認が無ければレンタル携帯事業者が責任を追及されることを彼ら自身も知っており、訴求から逃れるため本来の貸主とは別の身分証を別途用意していると言うのです。つまり、携帯を借りたい人がお金を払えば誰だかわからない身分証の人物になりすまして借りることができると言うことなのです。

少し前に同様の事件で別のレンタル業者が逮捕された事がありました。この時の容疑は、携帯電話不正利用防止法違反で簡単にいえば、

「本人確認をしないで携帯電話を貸した事」

による容疑なのです。この記事でレンタル携帯事業者が契約していた回線は約2100回線でありその内、名義確認をしなかった貸出が1830回線と書かれております。約9割の利用者が本人確認用の身分証などを出さずに携帯をレンタルしていたことになります。全く恐れ入る規模であると言わざるを得ません。

携帯会社が厳しく監視を始めた

携帯電話会社からすると大量の携帯電話を契約してくれる業者は大いなる顧客だと思いますが、レンタル業者が契約した電話番号の多くがクレームになると警察や弁護士からの利用差し止めなど問題が発生してきます。この事態を重く受け止め携帯電話の使われ方についても目を光らせてはじめたことがレンタル携帯事業者が捕まっている背景にあると思います。このような事態を受けて、闇金には携帯を貸さないといったレンタル携帯事業者が増えてきていると言われます。

犯罪者の中でもひときわ性質が悪い闇金業者

レンタル業者が闇金には電話を貸さない、とルール決めした理由の1つに、闇金の追い込みがあまりにもひどく、携帯会社から自分たちの電話番号契約が切られること、クレームがひどすぎて警察から連絡がくると言うことがあるようです。闇金業者は本人だけでなく、会社や自宅、実家などに怒鳴り散らすような取立電話や脅迫電話をかけることで被害者を自分たちの言いなりにしようとします。

そのため被害者から警察、弁護士などへ相談が激増しこうした法律のプロから携帯会社に連絡が入るようになったことで携帯会社も発行番号の管理について厳しいチェックをするようになったのです。

現在、携帯電話会社では一定のクレームが寄せられるとその名義人へ発行している電話番号全ての利用を停止するといった措置を取っていると言われております。そうなれば、レンタル携帯事業者は営業ができなくなります。先のニュースではありませんが2100回線もの契約を全て解除されてしまうことになれば死活問題になってしまうだけでなく、他の悪質業者へも迷惑をかけてしまうからです。それはそれで素晴らしいことだと当サイトでは考えますが。

そこで苦肉の策としてトラブルが多い闇金には携帯を貸さないという店が出てきたのだと言われております。悪質業者からも嫌われる闇金業者がいかにひどい行為を行っているのかがわかる好例では無いでしょうか。

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・逆転送システムとは?

先述ですが改めて解説していこうと思います。逆転送システムまたは、固定電話転送サービスと呼ばれる手法はレンタル携帯事業者にとって、もう1つの収益性の高い商売であると言えます。

内容は簡単で、手元にある携帯電話番号から転送処理をすることで固定電話番号が発信者として相手に発番する仕組みのことです。ウィキペディアに簡潔な文章があるので引用します。

自分のもっている携帯や固定電話の番号とは別に電話代行業者と契約して新しい電話番号を転送元として割り当て、その番号にかかってきた電話を指定した電話宛に転送するものである。

 逆転送 – Wikipedia

090番号が03番号にかわる

自分の持っている携帯電話番号に逆転送処理をして固定電話番号を割り当てるとかけた相手には固定電話の番号が表示されるため安心感を与えることができると言うのが本来の目的です。しかし、大半は犯罪行為をするために使われているのが実情です。闇金では特に効果があると言われているようです。確かにキャッシング会社の担当だと言って携帯電話で連絡をするのはあまりにも不自然でありおかしいと思われても不思議ではありません。そこで闇金業者は初回の電話に逆転送処理した電話を使うことで被害者に安心感を植え付けるのです。

飛ばしの携帯+逆転送=探知不可

闇金が逆転送を使うもう1つの理由がこの数式なのです。トバシの携帯とは、名義人が本人では無い携帯端末に別の、やはり本人以外の名義人のSIMカードを入れることで名義人が2人いる携帯電話のことです。これにより電話利用者の名義は一切表に出ること無く使える電話が1つ出来上がることになります。携帯電話が名義が北海道でsimカードが沖縄となれば捜査などへの支障が出ることを分かっているのだと思います。トバシ携帯電話を使われると携帯電話会社の名義人情報では実行犯の洗い出しができません。実際に使っている間に地域特定をするなど大がかりな捜査が必要になってきます。映画の世界などでは簡単に地域特定をしたりしますが、実際はそんなに簡単ではないと言われます。もちろん地域特定自体はそれほど難しく無いのですが、緊急性が無ければ警察といえども個人情報保護の観点などから簡単に地域特定をするといった捜査が出来ないようなのです。

飛ばしの携帯1つだけでもこれだけ大変なのに、闇金業者はさらに逆転送処理を施すことで完全に自分たちの存在を消し込んでいるのです。同時に時間稼ぎをするといった意味合いもあるのではないでしょうか。稼いだ時間でリストを処分したり、逃げるに必要な手続きをしているのだと思います。