闇金解決相談員のです。

本日は長期間にわたって宣伝してきている金融比較サイト編となります。

◆ネット広告◆

1.懸賞メルマガ

2.出会い系業者のメルマガ

3.金融比較サイト

4.仮審査申込サイト(一括申込サイトなど)

5.スパムメール

金融比較サイト

 

アフィリエイト広告の普及と比較サイトの台頭

マルチや情報商材と呼ばれれるジャンルから一気にブームになったアフィリエイト広告ですがそれまではどちらかと言えば媒体社からは嫌われている広告手法だったそうです。それもそのはず、成果が挙がらなければお金がもらえないのでハッタリが通用しないからです。

アマゾンが最初に始めたといわれているこの宣伝方式ですが、日本ではどちらかと言えばA8ネットやバリューコマース、当時ホリエモンが作り上げたトラフィックゲートなどASPと呼ばれるサービス提供会社が貢献したのではないでしょうか。

 

アフィリエイト広告のブームで変わったこと

一番の変化は個人がブログや無料ホームページサービスをつかってお金儲けができることにあったと言えるでしょう。それまでは、広告と言ってもアダルトサイト運営者などだけが爆発的な収益を上げているだけでしたが、アフィリエイト広告の盛り上がりで、誰でも簡単に趣味をお金に換えることができるようになったのです。

そこへ、情報商材やマルチの人たちが目を付けたのです。

 

ミクシーを使った底辺自慢広告

かれらは徹底して底辺の人間がどうやって成りあがるかを訴え続けました。ミクシーで引きこもりキャラをつくり、自宅で何百万円も儲けたと煽ったのです。さらには、

「1日5分の作業で年収が1000万円超えた奇跡の方法!」

と言ってほとんど不可能に近い机上の空論をマニュアルと称して販売したのです。このこと自体も問題だと思いますが話が逸れるのでまたの機会に改めます。こうしてアフィリエイト広告は儲かる!という図式が出来上がってきました。

 

SEOを駆使した金融比較サイト

アフィリエイト広告が浸透し始めたころ、一番のお客さんは出会い系サイトと消費者金融各社だったと先の元広告代理店社員は語ります。まだ、他のジャンルがネット広告に対して不信感を払しょくしきれておらず、雑誌媒体やマスと呼ばれるテレビ、ラジオ、公共広告にかける宣伝費をネットに融通させられなかったのです。出会い系サイトはアダルトメディアがそのシェアを獲得し荒稼ぎしておりました。

では消費者金融はだれが荒稼ぎしたのか?

答えは先述の情報商材販売の親玉たちだったのです。

 

比較させることで1×nを作りだした天才たち

かれらは検索結果を先読みするSEOと呼ばれる手法を駆使して、消費者金融各社を比較するサイトを作りあげました。お金に困った人がどういったワードで検索するのかを徹底的に検証、分析し、比較サイトを作って網を張っていたのです。当時を知るアフィリエイト会社の社員はあくまでも参考と称して当時のアフィリエイター上位の収益を教えてくれました。

1ヵ月に1500万円以上の消費者金融宣伝収益

を挙げている比較サイトオーナーが数人も存在していたそうです。彼らは、その分析結果を塾と称して転売することでさらに売り上げを挙げていたそうなので、全く頭が下がります。このころのアフィリエイト単価は概ねこんな金額だったそうで、

1人の融資希望者=8,000円~12,000円

仮に10,000円を平均と仮定するならば月間1500人を紹介したことになりますが実はそういうことではなかったのです。実際には約700人~1000人程度だったのではと言うことでした。

なぜか?

キャッシング会社を比較させることで1人の希望者が複数の会社へ同時に申し込みをしていたのです。

つまり1人=1.3社~3社という具合だったのです。こうすることで分母が小さくても売り上げを上げる手法を作り上げたと言うことです。

 

闇金サイトを掲載したASP会社と同時掲載したメディア

錬金術を知ったメディアはより儲かるキャッシング会社を探してジプシーのようにASPサービス会社を渡り歩いたそうです。そこへ、闇金サイトを持ち込んだ会社があったようなのです。

当時すでに闇金は社会問題化しており、上場を目指している大手ASP会社は闇金の掲載はしておりませんでした。そこへ、新興のイケイケ体質を持ったアフィリエイト広告提供会社が闇金を持ち込んだのが真相です。

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それまで、どの金融比較サイトでも見たことがない広告がある日、ある比較サイトに登場したわけですから融資希望者は大手以外でも貸してくれる可能性がある!と誤認し申し込みが殺到しました。広告会社、宣伝メディア共に大いに儲けたと言われております。この時期は大手消費者金融が掲載基準を厳しくする前でしたので、大手に紛れ込ませて闇金を宣伝することで閲覧者に安心感を与え申込率をアップさせるといった手法を使うメディアが多く、問題が表面化するのは時間の問題だと言われていたそうです。

 

掲載基準が変わり運営者が一変した闇金比較サイト

先にも述べましたが、キャッシング会社全体に激震が走るような記事により、金融各社は改めて業界のイメージアップを行わなければならなくなってしまいました。そのため、闇金と混在して掲載する比較サイトを一掃したのです。これにより比較サイトは健全化したかに思われました。実際、この時期を境に金融広告の取り扱いを停止したネット管理者や代理店はかなり多かったようです。しかし、金融比較サイトは無くならなかったのです。

それまでの比較サイト運営者はアフィリエイターと呼ばれる個人事業主が中心でした。ところが、この後から闇金広告を取り扱う広告代理店やハウス業者が自分たちで比較サイトを作って闇金に売り始めたのです。

比較サイトではありますが、見たことも無いような闇金ばかりが掲載されている比較サイトが登場し始めました。しかも1サイトなどではなく10サイトとも50サイトとも言える数での登場です。

そうした闇金比較サイトは、無料のホームページスペースや無料プロフサイトでいつアカウント削除されてもいいようにバックアップをしっかりとった上で、アクセスランキングサイトへ不正プログラムを使ってアクセス廻しを行ったそうです。

 

アクセスを偽造することで人気サイトに早変わり

法人運営で行われているわけですから組織的に、効果が狙える最短手法を次々に編み出し闇金被害者を生み出していきました。アクセスを偽造するプログラムを作り、ランキング操作することで闇金比較サイトがキャッシングジャンルで上位を占めてしまったため被害者が多く生まれてしまいました。また、広告代理店という強みを活かして、安くて効果のよい宣伝媒体をたくさん買うこともあったということでした。

 

金融比較サイトは闇金ではないので掲載基準が低い

「闇金ばかりを掲載している比較サイトだったとしても闇金サイトではないので掲載可否は一般サイトと同じです。」

このとんちのような主張により、金融比較サイトは堂々と一般の広告媒体で宣伝をしていた用です。今では考えられませんが当時、アフィリエイト広告に既存広告が追いやられており少しでも売り上げを上げたかった法人媒体が実質的な安売りをしたのではないかと言われております。

 

その後、一般媒体の掲載基準が変更になったり、検索エンジン広告の掲載条件が上がったことにより、闇金ばかりを宣伝する比較サイトは派手に見ることはなくなりましたが絶滅したわけではなく、被害者を生み続けております。現在、被害相談を頂く際、どういった経緯で闇金サイトにたどり着いてしまったのかを伺うと必ず、金融比較サイトの話が出てくると言うことは私が知らない宣伝ルートが存在しているのかもしれません

 

先の広告代理店は言います。

「ネット広告は他の広告と比べて数字、効果で判断されやすい。そのため、常に新しく売上を上げる事ができるやり方が考えられている。金融比較サイトもその先があるんですよ、それが仮審査サイトという仕組みです。」

仮審査サイトと言う言葉は最近の相談者さんも良く使う言葉なので私も気にしていました。次回は仮審査申込サイト(一括申込サイトなど)に突入したいと思います。