基本、銀行口座の凍結に関するご相談は当方ではお断りしてきました。銀行口座の売買、譲渡が犯罪と認識していながら裏バイトやお金目的で自ら口座販売している相談ばかりであったためです。

ところが今年の頭あたりから闇金や悪質買取業者などから言葉巧みに銀行口座を作るように指示されだまし取られてしまうケースや闇金と知らずご自身の融資振込先口座を教えたところ突然、口座が止まってしまったという相談が多くなってきたのです。闇金業者が手に入れた他人名義の口座から振り込まれた相談者さんの口座が凍結する事態が発生しているようなのです。
そこで闇金問題が原因であると思われるご相談に関しては相談を受けることにいたしました。

銀行口座を凍結されてしまった、覚えが無いのに銀行から凍結に関する連絡がきたなど口座凍結にかかわる問題を抱えている相談者さんは事情をお聞かせ下さい。

但し、お金儲けの手段や裏バイトなど犯罪と承知で銀行口座を売ってしまった方は被害者ではありませんので相談はお断りいたします。また当事者以外のご相談(親族、友人が預金凍結された等)についてもご相談はお断り致します。

◆しっておくべきこと

銀行口座の凍結がどのような流れで発生するのかをしっかりと知っておく必要があるのではないかと思い銀行や信金が加盟している全国銀行協会が発行している口座凍結手続きのリンク先を設定しておきます。

振り込め詐欺救済法における 口座凍結手続きについて

http://www.caa.go.jp/planning/pdf/1115siryou1.pdf

銀行関係者向けに発行されている資料ですから読み解くのが面倒でもあると思います。そこで大切だと思われる箇所を抜粋してみました。

◆預金口座が止まる判断基準

4つの条件があるようです

1.捜査機関、弁護士会、金融庁及び消費生活センターなど公的機関ならびに弁護士、認定司法書士から通報があった場合

2.被害者から被害の申し出があり、振込が行われたことが確認でき、他の取引の状況や口座名義人との連絡状況から、ただちに口座凍結を行う必要がある場合

3.口座が振り込め詐欺等の犯罪に利用されているとの疑いがある、または口座が振り込め詐欺等の犯罪に利用される可能性があるとの情報提供があり、以下のいずれかに該当するとき。
(1) 名義人に電話で連絡し、名義人本人から口座を貸与・売却した、紛失した、口座開設の覚えがないとの連絡が取れた場合
(2) 複数回・異なる時間帯に名義人に電話で連絡したが、連絡が取れなかった場合
(3) 一定期間内に通常の生活口座取引と異なる入出金、または過去の履歴と比較すると異常な入出金が発生している場合

4.本人確認書類の偽造・変造が発覚した場合

この中で相談が多いのが赤文字にした箇所です。相談者さんの中には誰だかわからない未登録の電話だったので電話に出ないと言うケースがとても多いのです。
これは(3)とも連動しているようです。

当サイトに寄せられる被害相談ではまず(3)の異常な出入金が発生しているケースが発生し銀行側で振り込め詐欺、特殊詐欺に対する確認が入っているようです。確認方法として上記3.の電話による確認業務があり、電話に出ないと口座が止まってしまうと言うのが典型例です。

これ以外にも大事なことがたくさん書かれているので時間がある方は全て読んでみることをお勧めします。

※口座を売買した方、最初に凍結された銀行口座の凍結解除、新規で銀行口座を作る方法の相談は行っておりません。