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闇金ウシジマくんは貸してるだけマシ?

先日、ある相談者さんから無料相談宛てに闇金問題に困っていると相談されたので、現状の確認とこれから起こるであろう闇金側の嫌がらせ行為について心構えなどをレクチャーしておりました。

アドバイスも終わりに近づき何か質問はありますか?といった段階になった時にその方が驚くべき発言をしたことに驚きを隠せませんでした。

「闇金うしじまくんは貸してるだけまだマシですね。お金借りたくて融資申し込みしてるのに携帯買わされてさらに借金だけ増えるなんて・・・・」

何気ない一言だったのかもしれません、おそらくは本音でしょう。相談者さんは携帯電話の転売詐欺被害に遭われていたのですが、生活に困窮したため5万円の融資先を探した結果、闇金に申し込みをしてしまいました。

闇金側から、

「ブラックだがうちなら携帯電話を買えば融資ができる。こちらとしては信用情報会社の審査履歴をきれいにしてもらえれば良いだけなので携帯電話は高値で買ってくれるところを紹介するし、解約手数料などもこちらで支払いをするので安心してもらいたい。」

と言われ詐欺にひっかかってしまったそうです。現在、白ロム詐欺の被害があまりにも多く、被害者さんの話の途中でどのような結論になってしまったのか分かるほどです。今回もやはり同じように限界まで携帯電話を買わされてしまい負債総額は約60万円と高額になってしまっておりました。

携帯会社はローン契約で未回収を防ぐため関連会社に金融商品の取り扱いができる子会社を持っております。つまり、信用情報にアクセスできる権利を持っているのです。従って、携帯電話の料金を支払わなければその履歴は未払い情報としてスコアされてしまいます。携帯電話転売詐欺が他の闇金と異なるのは本当の解決になるまで約2年掛かってしまうということなのです。



 

そんな話の折に出てきた一言にとてもショックを受けました。

闇金ウシジマくんは貸しているだけマシ

そんなところまで追い詰められていることに驚きを隠せません。それと同時に、

「違法でもお金を貸してもらえるならばすがりたい」

という想いに危うさを覚えました。確かに昭和の闇金や平成初期の闇金業者は暴利ではありますがお金を貸していた事実はあります。しかしそれとて法律の定めている金利をはるかに超えた違法行為なのです。違法と合法の比較であればまだしも、違法行為と違法行為を比較するといった発言が出てしまったことは残念でなりません。

先日、昭和の闇金スタイルを通していたグループが再逮捕されるというニュースが記事となりました。店舗を保有している自営業者を中心に貸付をおこない、最大で法定金利の100倍ともいわれる暴利での営業を行っていたというもので別件で逮捕されていたグループにさらに罪が増えた事例でした。

このようなケースは他にもあります。相談者さんの中にはソフト闇金という言葉に騙されて申し込みをしてしまい相手のいいなりになってしまった結果、債務、負債だけ増えてしまったという事例もあります。

「ソフトだからなんとかなると思った」

と被害者の皆さんは口を揃えて発言されますが、違法行為である以上思い描いている結果になることはありえないのです。

闇金ウシジマくんはあくまでも漫画であり現実のおはなしではありません。確かに、綿密に取材をしていることは手口の描き方などをみると判断できます。

しかし、人間らしい側面を出すことで、悪いことをしていても人間のココロがあり好感が持てるというような魅せ方をしている点や、人間として未熟、不安定な共感できない被害者を登場させることで主人公の行為が間違っていても、被害者自体がどうしようもないので、うしじまくんのやっていることはある意味、正義だと思えるというような魅せ方をしているため犯罪者であるにもかかわらず美化されてしまっていることが人気の要因です。そのイメージそのままに闇金でも何とかなると勘違いしてしまっているひが者さんがいることは大変に問題だと言えます。

現実のヤミ金業者はそんなに生易しくはありません。人間のココロがあったにせよ腹をくくって仕事をしています。子供がいるようなヤミ金業者もいるでしょうが仕事と割り切って残酷な行為を繰り返します。そして、彼らは継がりをことのほか重要視します。自分のミスで周りが捕まってしまうことを一番に恐れているのです。それだけに仕事には感情を持ち込みません。

景気が伸び悩み生活自体が苦しくなると違法業者の追い込み行為は激化、残忍化すると言われます。

取れない人からお金を搾り取らなければならないからです。

こうした被害者さんの発言から私たちにできることがまだあるのではないかと考えてしまいます。

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