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荷受代行は新しい携帯電話詐欺の手口

携帯電話をだまし取る詐欺手口に進化系が出てきております。まるでウイルスのように形態を進化させる昨今の詐欺ですが今回もかなり深刻な被害が想定されるので当サイトが知り得た範囲で状況説明をしていこうと思います。

結論から申し上げると荷受代行詐欺とは詐欺師がなりすまし購入で被害者名義の携帯電話をだまし取る詐欺のことです。

バイト募集と称して接してくる

今回の詐欺手口はSNSや無料の掲示板サイト、口コミ等を中心に被害が広がっております。一般的な経緯としてあげられるのがSNS経由でバイトしないか?と持ちかけてくる方法です。

業者はツイッターやフェイスブック、LINEや無料のバイト募集掲示板などに紛れ込み、お金が欲しそうな人物に目星をつけると、かんたんなバイトとか自宅で稼げる副業などとアルバイトの話を持ちかけてきます。

仕事内容を尋ねると、

「荷物を受け取ってもらって別の場所に送りだしてもらえれば1回あたり3,000円から6,500円の仕事料を即日振り込みます。」

と大変に割の良いバイトの話をしてきます。子供が小さくて仕事に出られなかったり、病気がちで定期的な仕事に就業出来ない方などを中心に広がっており被害が急激に拡大しております。
たとえば、同じマンションの知人同士、幼稚園が同じママ友間で口コミ的に広がっていることが報告されており一時期の副業詐欺に近い怖さを感じます。

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身分証明と称する個人情報聞き出しが危険

荷受代行なる仕事に興味があるからと返信をすると勧誘が本格化します。

まず、仕事をするにあたり身分を明らかにしたいので、必要情報を教えてくださいと言われ、名前、生年月日、住所などを訊かれます。ここまではどこのアルバイト先でも一緒なので誰も疑いはしません。

ところが詐欺業者はさらなる個人情報を求めてきます。

・顔写真付きの免許証の画像

・給料を振り込む銀行口座

・クレジットカードがある場合はカード番号※

 通常のアルバイト募集であれば履歴書等を要求しますが詐欺業者は全てをLINEなどSNSのメッセージ送信機能で済ませようとしてきます。SNSなどで個人情報を要求する時点で怪しいと感じる被害者さんも相当数おられるのですが業者の狡猾なやり取りに騙されてしまう方の方が多いようです。

証明証の画像や銀行口座情報をSNSで送ることをためらうバイト希望者に対し業者は狡猾なメッセージを送っています。

「以前に顧客の大切な商品をだまし取るような人がいたのでセキュリティを厳しくしている。お互いにとって遺恨を残したくないので情報を送っていただけないのであれば今回の件は無かったこととさせていただきます。」

実に練られた文章だといえます。ここでしっかりと踏みとどまった方もいるのですが仕事の安易さや、口コミなどで他の方が実際にお金を得ている話を聞かされた方々だと、なんだかもったいない様な気がして相手の言いなりになってしまうようです。

※クレジットカード番号は業者によって要求する場合としない場合があります。この点については後述しますので気になる方は「クレジットカード型の登場」へおすすみください。 

ある日、商品が送られてくる

必要情報を全て提供ししばらくすると相手から連絡が入り「仕事を開始する前に」と称していくつかの説明があるようです。

・箱を開けたり中身を確認しないこと

・届いたらすぐに指定した場所に送ること

中身を確認せずにすぐに転送しなさいと言うことです。詐欺がバレる時間をできるだけ長くする悪辣な行為であると言えます。被害報告からお仕事と称して荷物が送られてくる回数は平均2回~8回ほどであるようです。

送られた商品を指定された住所に転送すると、次の日もしくは翌翌日にお金の振り込みがあるため被害者には騙されたという意識が全くないようです。

そして数回のやり取りがあった後、業者と連絡が取れなくなります。

身に覚えのない請求書が届き被害発覚

仕事を始めてしばらくすると(概ね1ヵ月~1ヵ月半)、自宅に電話会社から請求書が届き始めます。請求書を見て事態が把握できず業者に電話するもすでに逃げているか被害者の電話番号を着信拒否にしているためコンタクトが取れません。

慌てて電話会社に確認をすると自分名義の携帯電話が契約されている事実を知らされます。

1台で被害が止まるようなケースがほとんどなく、当サイトで知る限りで最大8台の携帯電話を購入された被害者もおりました。解約費用を自腹で支払うだけでも相当な金額になってしまっているのです。

1台辺り3,000円の振り込みに対して何万円もの解約違約金の支払い、月額の利用料金の請求書ほぼ同時期に一斉に届き始めるのです。

被害者がいうには自分の情報が何に使われたのか?何が起こっているのか見当もつかず、気を失うほどの恐怖感に襲われるそうです。

そして現在のところ残念ながら本人が幾ら主張しても支払い義務が無くなることは無いようです。

詐欺の共犯扱いになる?

荷受代行詐欺は携帯電話買取詐欺の進化系であると言えます。被害者に携帯電話を買わせに行かせるよりも、なりすましで騙すほうが簡単に携帯がだまし取れることから登場した詐欺と考えられます。必要情報だけあれば被害者を丁寧に騙す必要も無く、余計な知恵を付けられることも無いというのが理由です。

詐欺に遭って携帯電話をだまし取られてしまった被害者ですが、被害が認められれば生活が元に戻ると思われがちですが問題はそんなにシンプルではありません。この詐欺の悪質な点は、携帯電話詐欺と同様、被害者も罪に問われる可能性があると言うことなのです。

荷受代行などという怪しげなバイトに対して調べもせずに個人情報を教えてしまったのはどんな言い訳をしても自己責任の欠如と言われれば反論できません。相手のことを調べもせずにLINEやメッセンジャー、無料の裏バイト掲示板など安全が担保されていないような連絡手段を通して大切な個人情報や身分証明証を添付して知らせてしまうなどという行為は浅はかを超えて犯罪に加担した行為とみなされるからです。

携帯電話買取詐欺でも被害者が警察に駆け込み被害届を提出しようにも受理されることはほとんどありません。

それは意図せずとも携帯電話の利用規約に反する行為を自ら行っており携帯会社からすれば被害者の行為が詐欺行為だと判断されるからです。

銀行口座詐欺についても同様です。銀行口座は他人に貸与したり、譲渡したり、転売出来ない商品です。

「口座を担保にお金を貸してもらえると思いました。」

などという言い訳は通用しません。自己防衛力の欠如として責任を負わされてしまいます。

これら闇金詐欺手口と荷受代行は全く同じなのです。誰のどんな荷物かもわからないものを簡単に受け取るような行為は犯罪に加担していると指摘されても言い逃れはできません。なおかつ、この詐欺の場合、犯罪行為に対して対価まで貰ってしまっているわけですから刑事罰を問われても文句もいえないでしょう。

知らなかった が通用する時代は終わっているのです。

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荷受詐欺のカラクリ?

さてその荷受代行詐欺ですが、手口はどのようなものなのでしょうか。

事実確認をすすめていくとインターネットで携帯電話契約が完結できる販売サイトで被害者になりすました詐欺業者が携帯電話を購入していることがわかりました。

購入の際、本人確認として販売店がよりどころにしているが顔写真付き身分証明書の画像データなのです。この画像と申込者情報が一致していれば電話による声の確認や直接のやり取りナシで電話が購入出来るのです。

利便性を最大限に活用することはネットビジネスで大切な売上アップ要因なので決して否定的な書き方をするつもりはありません。補足するならば、ネットで購入が完結出来るタイプの電話販売サイトは犯罪防止のためいくつかの防御策をキチンと講じております。

ネット完結型格安携帯電話販売業者の犯罪防止策

・顔写真付きの身分証明書の提示

・送り先と証明書の住所が一致していないと商品を送らない

このように犯罪者による商品だましとりを防ぐような仕組み作りはされておりました。しかし今回の荷受代行なる詐欺の登場でセキュリティが機能していないことが露呈されてしまったのです。

荷受代行詐欺の狡猾な点は被害者にはアルバイトなどと持ちかけ、なりすましに必要なだけの個人情報を聞き出し、その情報をもとに他人名義で携帯電話をだまし取ることです。
さらに業者の防御策を出し抜くため、商品を購入者の家に送りつけ身分証と商品郵送先を一致させ見事なまでの業者を出し抜き、詐欺発覚までの時間を稼ぐことで逃げる時間まで稼いでしまうことなのです。

今後はネットだけで完結するような格安携帯電話サイトは少なくなると思われます。電話による本人確認や荷受代行詐欺の可能性をあぶり出す質問をクリアしなければ契約が結ばれないようにしなければこの詐欺を防ぐことは出来ないからです。

クレジットカード型の登場

荷受代行詐欺の変化の速さには驚かされます。格安携帯販売業者もこうした犯罪が登場していることを把握しており、申込時にクレジットカードの登録をさせるなど、さらなるセキュリティを講じていたのです。

しかしこれも詐欺業者がかんたんに突破してしまいました。

アルバイト募集者への必要情報聞き出しの際、クレジットカードの番号を書かせるようにした業者が登場したのです。

このタイプはそれほど多くはありません。なぜならアルバイトするのにクレジットカード番号を訊かれるなど一般的ではなくバイト希望者の不信感につながるからです。

しかし当サイトでは、電話で詐欺促進してくるグループが身元保証などと称してクレジットカード番号をききだしていることを確認しております。

そしてもう1点気になる相談が入ってきております。

「なりすましで契約された販売店の契約書にクレジットカード番号が記入されていたというんですが、私自身クレジットカードを持っていないんです。誰のクレジットカードなんでしょうか?」

支払い飛ばしを考慮した販売サイトは支払い条件をクレジットカードとすることでカード会社にそのカードが実在するかの認証をとらせ、取りはぐれを防ぐと同時にセキュリティとして犯罪防止策としているところもあります。

ところが、クレジットカードの名義人と契約者名義が異なっていても契約が成立するためこのような事態が発生してしまったのです。業者がどのようにクレジットカード情報を手に入れたのかについて当サイトでは全容を把握できておりません。

しかし、業者が情報を仕入れる可能性として考え得るやり方があるので危険告知します。

現金化サイトの利用に注意

5年ほど前ごろからネットを中心としたクレジットカード現金化サイトが登場し、ブラックユーザーや金融の総量規制に引っ掛かっているユーザーを対象に広告展開しておりました。

法律的にはグレーで必ずしも違法とは言えないので、これ見よがしに広告出稿し集客していたので言葉を知っている方も多いことでしょう。確かに現行法ではクレジットカードのショッピング枠を使って還元率の高い商品を買い故買屋に買い取ってもらうことで現金を手に入れるといった行為は違法ではないのかもしれません。

しかし、全てのクレジットカード会社の利用規約では違反です。

クレジットカード会社は転売目的、現金化目的での商品購入を禁じております。目に余る場合、クレジットカード契約を解約することも一般的になってきました。その点から考えればビジネスがクリーンとは言えないと当サイトでは考えます。

さらに、現金化を目的としたクレジットカードの利用については消費者金融と同じ扱いが好ましいとした行政は対策法を講じました。現金化ビジネスを行っている業者に対して貸金業登録するように求めたのです。

貸金業登録を行わずに現金化ビジネスを行っているサイトは特に危険性が強いと判断できるようになりました。

これより現金化ビジネスは全盛期を終え衰退期にはいりました。そのような時が一番危険なのです。彼らは数多くのクレジットカード情報を保有しております。売上が上らないことでそのクレジットカード情報を犯罪者に転売してしまう可能性を否定することが出来ないのです。

ネットでクレジットカード決済をする場合、クレジットカード番号とセキュリティーナンバー、名前と利用期限を入力するだけで決済出来てしまうのです。カードを写メで撮りそのデータだけで他人がその人になりすましてカードを使うこともできることの危険性を認識しなければなりません。

被害に遭わないために

マスコミ報道が始まったことにより今後この問題が社会現象化することが考えられます。すると、業者は手口を変えて来てしまいます。どんなに小手先の手口を変更しても被害に遭わないためにこの詐欺の本質をしっかりと把握し相手の言葉に惑わされないようにしましょう。

荷受代行詐欺の被害に遭わないために

・SNSや裏バイト等の掲示板で仕事をあっせんされたら詐欺を疑う

・荷物を転送するだけと言われたら荷物転送詐欺を疑う

・lineやFBメッセンジャーなどで免許証の画像を送らせる行為は疑う

・同様にlineでクレジットカード番号を聞き出されたら疑う

・相手と会えないような仕事は断る

・連絡先が携帯電話番号だけという場合も断る

・おかしいと思ったらその気持ちに逆らわない

相手が執拗に連絡をしてくる場合は闇金被害と代わりません。そのような被害に遭われている方は相手との関係の断ち切りとしてご相談ください。

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