押し貸し詐欺で顕著になってきているヒアリング手法です。うっかり教えてしまうとどのようなことに使われるかについてご説明します。
緊急連絡先を聞くのは闇金サイトのみ
闇金業者、とくに押し貸し詐欺業者が好んで使う言葉がこの緊急連絡先です。具体的には、
「もしあなたが不測の事故に遭ってしまったり、連絡が取れなくなってしまうようなことがあった場合、延滞金の発生を停止するためご本人様以外の連絡先つまり緊急連絡先を最低でも3人以上教えてください」
このように聞き出してくることが分かっております。消費者金融業者から借り入れをしている方などはこの時点で違和感を覚えるため闇金ではないかと疑えるのですが、あまり経験のない方や状況がひっ迫している方は、おかしいと体が訴えかけても気づかずに教えてしまう事があります。
一般的なキャッシング会社では複数の緊急連絡先を教えてくださいなどという発言はしません。この言葉が出た時点で闇金と疑うと言ってもよいほどです。
緊急連絡先＝脅迫電話連絡先
ではなぜ、闇金は緊急連絡先や何かあった場合の連絡先などという聞き方をしてくるのでしょうか？
闇金業者が相手を貶めるための巧妙な罠が仕掛けてあるのです。現在の闇金業者はサイトがニセモノであったり、自分たちが闇金であるとバレることを想定しています。
闇金と分かってしまえば相手は警戒してしまって売上が上がらなくなってしまいます。そうならないように彼らは防御線を張り巡らせるのです。
その1つが過激な 取立行為である脅迫電話 です。
脅迫電話や恐喝連絡は闇金に申し込みをした本人よりも、そのまわりに行うことでより効果的になることを知った闇金業者はそのターゲットを 本人以外の関係先 にかえてきました。
しかし、まともに話をしても関係先など誰も教えません。そこで登場したのが緊急連絡先という言葉なのです。もうお分かりだと思いますが彼らが緊急連絡先として聞き出しているのは、脅迫電話や取立行為を行う連絡先なのです。
連絡先を最低●人以上教えてほしい？
最近の闇金業者の傾向になりますので覚えておいても損はありません。業者が勤務先だけでなく複数の連絡先を聞き出してくることが多くなっております。聞かれる先などにも流行りがあるようなので参考を下記します。
・勤務先
・実家の固定電話番号
・自宅の電話番号
・親の携帯電話番号と名前、及び住所の聞き出しも増えてます
・子供の名前と年齢 ※学校を特定するため
・旦那/妻の携帯番号と勤務先
これ以外にもその方の状況を聞きながら効果的だと思われるような関係先を聞き出してきておりますので決して教えないことが肝心です。
最後にこれだけは伝えておきます。
一般的な金融会社は実家の電話番号や親の勤務先など本人と関係無い情報は聞いてきません。
