今年に入ってから闇金業者に変化が出てきているようです。本来の押し貸し詐欺やキャンセル詐欺では売り上げが上がりにくくなっているのか、闇金以外の特殊詐欺を併用してくるケースが多くなっているのです。

闇金行為だけでも4種類以上手口があると言われておりますが、そこに振り込め詐欺である特殊詐欺も加わわり、1つの個人情報に対してどんな手段を使ってもお金に換えるという違法業者の執念のようなものが感じられます。

現実問題として当サイトに情報提供があった内容を下記します。

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還付金詐欺との併用をする闇金業者

入口はネット宣伝型の闇金で広告代理店にサイトを作らせそのまま集客も依頼する従来の闇金手法でした。そこに申込をすると押し貸し詐欺とキャンセル詐欺の両面から業者がお金を要求するタイプでした。当サイトでも早い段階から無許可闇金であることを把握しておりましたので危険告知を行っておりました。そこへある被害者が相談をされました。

「闇金なのに何かがおかしいんです」

ついに闇金に新しい手口が登場したかと相談員に緊張が走り、詳しく状況を伺いました。すると被害者から驚くべき内容が語られたのです。

「闇金に申込をして返済履歴ができれば融資できると言われたのですが、そんな余裕もなく、もごもごと話をするので怪しく思い融資のキャンセルをお願いしたのです。そうしましたら、キャンセル料金が発生しているからすぐにでも払えと脅してきました。」

ここまでは押し貸し詐欺&キャンセル詐欺の業者手口である。

「勤務先へ数度電話がかかり上司などへ相談し退社したと言うことで対応してもらったのですが数日間は毎日電話が鳴り続けました。それでも数日間耐えましたら電話が鳴らなくなりホッとしたんです。それでもう闇金問題は終わったのだと安堵しました。でも翌週に変な電話がかかったんです」

相談員が詳しく状況を教えて下さいと話を促すと彼女はこう続けたのです、

「その電話なんですが070という見慣れない番号からで、三菱東京UFH銀行の今田と名乗ったのですが、私に保険の還付金があるから至急手続きをしてくださいと言ってきたのです。大手の銀行さんをなのっていたので最初は信じそうになったのですが、よくよく話を聞いてみれば何かおかしいと感じ、電話を切った後に銀行さんに電話したんです。」

はい。

「そしたら銀行では還付金の手続きとかの連絡はしていないことや行員の携帯電話からお客さんに電話することは無いと言われました。そして、新しい詐欺の可能性があるからと言われ詳細についてお話を聞かせて下さいと言われました。」

現在は警察にも相談され、嫌がらせに備え弁護士事務所も介入しているためそれ以降おかしな電話は掛かっていないと言うことですが、闇金業者の手口が進化、多角化してきたことを示す相談だと言えます。それまで、詐欺グループは自分たちのジャンルを越権するような行為は取りませんでした。

オレオレ詐欺グループが闇金を行ったり、架空請求業者が競馬詐欺を併用すると言った事は無かったのです。しかし、今後は闇金でお金にならなければ還付金詐欺の手口で誘い込みをするといった併用型の犯罪が出てくる可能性があるのです。

特殊詐欺については長野県警察がサイト上でわかりやすく体系化しているのでご確認してみるとよいかと思います。

特殊詐欺の種類・手口と認知状況/長野県警察

 

今後このような複合型の闇金が猛威をふるう可能性があります。少しでもおかしい話をしてくる業者がいましたら、こちらまでご投稿頂くか無料相談まで情報提供をお願い申し上げます。