この記事が書かれたのは2017年の1月になります。当時と比べて闇金サイトの手口も大きく変化してきているため2018年版の記事をアップしました。最新の手口を説明しながら申し込みをする前に闇金を見分ける方法を書いておりますのでまず最新版をご確認ください。

【保存版】申込前にわかる闇金サイトの見分け方

本日は常日頃、ご相談者さんが口にされることが多いことをトピックスにしてみました。

・申込をする前にヤミ金サイトを見極められるか?

答えあわせから始めます。見極めることは「可能」です。ではどうやって見極めるかについてこれから書いていきたいと思います。かなり長くなるので見出しを付けておきます。

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→サイトのTOPから見極める

→サイトの会社概要から見極める

 point1【TOPページから見極める】

過激な文言などが書かれているサイトは胡散臭いという考えでも間違いではないと思いますがあまりに具体性が無いのでもう少し詳しく説明します。

・差別的な表記がある

ヤミ金業者というのは自分たちに都合がよい人間だけを集めたいという気持ちが強いためそこを見分けのポイントとして考えます。業者はアフィリエイト広告と呼ばれる広告宣伝手法を行って集客をしているため、できるだけ経費をかけずに売り上げを作りたいという考えが根底にあります。

従って自分たちに都合の悪いユーザーには来てほしくないしお金も払いたくないので一般常識では差別ともいえるような記載を平気でします。そこを見逃さないようにします。

例1)低レベル過ぎるテキスト

約束を守れる方???

電話に出られる方??

小学生向けの案内のようですが本当にあるのです。一般的なキャッシング会社はこのような記載はしません。そもそもこんな文言が借りれ条件になるなどあり得ないのです。宣伝で人を募集しておいてサービス提供を希望する人の行動を支配し制限するような上目線発言を企業が行う事に大きな矛盾があるのです。

業者の苦労がにじみ出ているようで何とも哀愁を感じる借入れ条件ですが違法行為・犯罪行為ですからなんら同情はしません。

例2)ブラックや独自審査ということば

自らヤミ金サイトですよと名乗っているケースです。
赤文字で「ブラック属性でも必ず」審査させていただいております。
などと記載されておりますがブラックということばは金融業界の専門用語としてはあるのでしょうが業界人が一般ユーザー、顧客に使うことばでは無いのです。それは今も昔も変わりません。金融業界の大きなタブーでもありますが、本人の知らないところで勝手に企業がブラックなどというスコアをつければそれこそ差別になってしまいます。公然の秘密ではありますがそれを公に口にすることなどないのです。それを知らないということは金融マンではないといえます。専門用語を使い過激な発言で人を呼び込みたいのだと思いますが裏目です。

そして「独自審査」ということばも違法金融サイトが好んで使うマジックワードなので覚えておきましょう。民間企業であるキャッシング会社が自分たちの審査基準で審査している以上、それはすべて独自審査なのです。それを素晴らしいことのように書くこと自体がやはり金融知識の無い人物がサイトを作っていることの立証となるわけです。

例3)携帯電話支払いへの発言

TOPページだけはなく申込ページの上部等に記載されている場合もあります。キャッシングサイトがなぜ携帯電話の支払い、未払いに言及するのか気になっている方もいるかと思います。これは携帯電話代金が支払えないほど生活が困窮しているから貸せないということではないのです。

サイトの手口が「携帯電話のだまし取り詐欺」だからなのです。

携帯電話を未払いにしていると信用情報機関に未払い履歴が記録されます。すると他の携帯会社で電話を買おうとしてもローンで購入できなくなります。携帯電話をだまし取ろうとしている詐欺業者にとっては全く必要の無いユーザーということになります。

1人あたり3000円も4000円も出してアフィリエイト広告を使い宣伝したあげく、普通に携帯電話が買えないユーザーが申込してきたら業者としては赤字になってしまいます。そこでそのような人物には申し込みをしないで貰いたいという意味でこのような文章を掲載するわけです。

当たり前ですが、携帯電話を買えば融資できるなどと持ちかけてくる正規業者など存在しません。従ってこのような記載がある時点でヤミ金と疑っても間違いではないわけです。

ご存じない方もいるかもしれませんので補足すると、携帯電話は本人以外の利用を携帯会社が認めておりません。携帯電話は転売できない商品なのです。それを本人名義で買わせてゆうパックで指定した住所に送れば融資すると持ちかけてくる業者は犯罪に協力しろと言っているのと同じであるということを覚えておいてください。

例4)職業差別・人間差別

たとえ本当に無職の方には融資できないとしてもそのことを誰でも閲覧できるホームページ上に記載するなど企業倫理が問われます。キャッシング会社だけではなくあらゆるサービス提供企業のホームページをみても職業差別や人間差別のような記載はありません。もしあれば文言を削除した上で謝罪文の掲載レベルの話なのです。

さて2つのヤミ金サイトで実際につかわれていた申込NGの条件テキストです。人の心の中では納得できるかもしれませんがこのように文章にしサイトで広く告知すれば立派な差別発言です。

派遣NGやアルバイト不可などは雇用形態差別になります。驚くのは職業についての差別も平気で行われているということではないでしょうか。たとえば、農業、自称自営業、風俗、水商売など特定の職種をターゲットにしたこのような発言は人間差別の最たるものであり到底、今の日本で容認されることはあり得ません。

自分たちにとって売上に結びつきづらいという理由から人間を差別してもよいのでしょうか?

ヤミ金業者ではなく広告代理店の営業マンや制作チームが作っているのかもしれませんがそれにしても稚拙すぎます。仕事とはいえ自分なりの自覚を持ち常識から外れている場合はそれを指摘するくらいの気概を持って仕事して頂きたいと思います。

ということで職業や雇用形態に触れて借入れNGなどと書いてあるようなサイトも同様にまっとうなサイトではないと判断してもよいと言えるのです。

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point2【会社概要から見極める】

TOPページから見極める方法は学んでいただけたと思いますので今度は会社概要のページをみることでヤミ金や特殊詐欺サイトを見極める方法を説明します。

例1)貸金業登録番号がナイ

さっぱりとした会社概要です、さっぱりしすぎてます。必要情報が十分ではないため会社情報として不完全です。足りないものは何か説明します。

・固定電話番号

・貸金業登録番号

・責任者名

このサイトには固定の電話番号がないためサイトを閲覧して業者に問合せをしたくても電話で問い合わせができません。仮に電話での問い合わせをして欲しくないとしても貸金業においては記載するべきであるといえます。

それは次にあげる貸金業登録番号との関係性からです。日本で貸金業を行う場合、許可を取得しなければなりません。そのためには県もしくは国から貸金業を行ってもよいという許可をもらいます。

この時の許可書に書かれている番号が貸金業登録番号です。よく書かれているのは

都(1)******

などですがこれはトイチといってもっとも使用性が低いだけでなくヤミ金が好んで使う番号帯でもあるので注意が必要です。

さて話を少し戻すと貸金業の許可をとる際に必要なのが責任者や所在地、固定電話番号なのです。許可産業である以上、ホームページ上にはその業者を特定する許可書に記載されているのと同じ情報を記載しなければなりません。

現在犯罪に使われた電話番号は警察と電話会社が連動してその利用を停止し犯罪の拡大化を防いでいます。そのため闇金業者はリスクを考えホームページ上に電話番号を載せることを嫌がります。現在展開している闇金サイト、特殊詐欺サイトの9割以上がサイト上に電話番号を記載していないのです。

携帯電話番号の記載をしている業者等もまれにあるようですが貸金業登録をする上での連絡先番号で携帯電話は認められておりません。従って携帯電話の記載は必要十分条件ではないということになります。以前に「固定電話番号が故障しているので携帯電話番号が連絡先となります。」などと書いていた闇金サイトもありましたが知識不足を通り越して笑ってしまいそうになりましたがそんな違法サイトも存在します。

責任者についても同様に記載しているケースはほとんどありません。当然ですが偽名で貸金業登録等できるはずはありません。ハナから犯罪行為を行うことを前提にしている業者グループが貸金業の時だけ本名を使うことなど現実的ではありません。

いざ警察が捜査するときに本名がバレてしまえば関係者を一網打尽にされてしまう可能性があるからです。

従いまして現在の闇金は貸金業登録番号を取得しないで営業するモグリの犯罪サイトと言うことになるわけです。

会社概要ではまず貸金業登録番号が記載されているか?そして固定電話の番号が記載されているかを確認しましょう。

どちらか一方が無かったり、どちらも無い場合は闇金と考えて問題ありません。

例2)貸金業登録番号がデタラメ

このサイトを見てどう思いますか?登録番号が記載されているのでまともなキャッシングサイトだと思いますか?

残念ながら闇金です。勝手に登録番号をかいているだけなのです。どうやってデタラメの番号か本物かをしらべるか?これはとても簡単です。下記のサイトに登録番号を入力するだけで登録業者かモグリ業者かを判断できます。

検索入力ページ

これは金融庁が発行している貸金業者を検索するためのページです。ここで業者が記載している番号の照会が可能です。ただリアルタイムではないためラグが生じることを踏まえる必要があります。

そんな時はTOPページの項を思いだして変な記述が無いかを確認してください。そして、会社概要に固定の電話番号が載っているかをしっかりと確認してみましょう。

例3)住所が不完全である

これも闇金を特定する上で判断材料になりますが100%確実ではありませんので他の判別方法とミックスで考えてください。

今回当サイトが掲載した会社概要の画像をよく見てください。どちらも違和感があると思いませんか?

その所在地においてビル名や部屋番号が書かれていないのです。通常、住所というのは手紙が届く番地を指す言葉ですがこの2つの会社概要では郵便物は届きません。従ってこの住所は不完全であると言えるのです。特定商取引法の下に考えるのであれば法律に抵触する可能性が懸念されるほどです。

当然ながら闇金は記載した住所には存在しません。当たり前です。誰でもみることができるようなホームページの所在地欄に本当に居住していたとするならば簡単に警察に捕まってしまうからです。

詐欺、恐喝、脅迫、貸金業法違反、特商法違反とキリがないほどの犯罪デパートな状態で営業するのが闇金です。捕まれば立件できる限りの罪をしょって裁判を闘うことになります。出てくる時は白髪頭だってあり得るほどです。

詐欺罪だけでも相当な年月、壁の中で暮らすことになるのにご丁寧に本当のことを書くはずが無いのです。

ソフトヤミ金などを除いて会社概要ページは信用性を与える重要なページと考えている闇金業者は適当でありつつ人がみればホントっぽく見えるような所在地を記載してきます。その最たるものがビル名の未記入です。ただマンション名やビル名をしっかりと記入してくる闇金サイトが増えてきているのでこれだけを信用するのは危険です。

やはりいくつかの見極めを複合的につかって行く必要があると言えます。

例4)無料アドレスの記載

最後に業者が連絡先としてメールアドレスを記載している場合の見極め方を書いておきます。会社概要やページの下部をみるとアドレスが記載されている場合があります。本来の正規業者はページの下に会社概要を記載したりすることはありませんのでこんなデザインをしているサイトということだけでも闇金と疑うことができるのですが、今回はできるだけ細かく説明しようと思います。

表記の通り連絡先アドレスがYahooアドレスやgoogleのGMAILアドレスが記載されているようなキャッシングサイトは闇金と判断して問題ありません。こうした無料のwebメールアドレスは確かに便利で利用している方も多い素晴らしいサービスです。

しかし、匿名性が強く無料で誰にでも簡単にいくつも作ることが出来てしまうため業者を特定する必要があったり会社のアドレスとしては信用性がありません。特に金融業は許可を得てサービスを提供する職種です。

それだけ厳しく制限されているジャンルの仕事が匿名性が強いアドレスを会社概要に記載するなどあってはならないのです。

会社概要をみて業者のアドレスがYahooアドレスやgoogleアドレスであったならその時点で申し込みを躊躇するということでも何ら問題はありません。

 

最後に

申込をする前に闇金を見分ける方法を説明してきましたが、とても長い文章になってしまいました。最後まで読んでいただいた方には申し訳ないのですがカンタンに闇金を見分ける方法を改めて箇条書きにしたいと思います。

さしたる考えも無く申込をしてしまい後で後悔するというパターンに陥る被害者さんもたくさんいらっしゃるからです。そんな方にほんの少しだけでもよいので頭の片隅において申し込む前に少しだけ思いだして下さいというための箇条書きです。

申込む前に闇金を見分ける方法:

会社概要をみる

→固定電話番号が無い→闇金

→貸金業番号が無い→闇金

TOPをみる

→職業差別、雇用差別の記載がある→闇金

→携帯電話支払いに関する記載がある→闇金

※どれか1つでもあてはまっていれば違法サイトと考えて問題ありません。

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